甘味
小豆ばっとう
Azuki Batto
小麦粉を寝かせて幅広のうどん状に切り、ざらめで甘く煮た小豆汁に合わせる。建前や庭じまいの祝いに三陸沿岸地域で作られ、お盆の七日目に7回食べると無病息災とする風習も残る。
- 発祥: 岩手県
- 東京から北東へ約440km
何でできているか
甘みをつけた小豆汁に、幅広で短めのうどんを入れて煮込んだ、三陸沿岸地域の料理とされる。「ばっとう」の名は「ほうとう」がなまったものと伝わり、建前(上棟式)や庭じまいなどお祝いの席のごちそうや、農作業時のおやつとして振る舞われてきたという。近年はソフトクリームと合わせる新しいアレンジも見られるとされる。
どう作るのか
小麦粉をこねて寝かせ、幅広のうどん状に切る。甘みのある小豆汁を別につくり、先にゆでた麺を合わせるとされる。小豆汁の中に直接入れて煮ることもあり、その場合は汁にとろみが出るという。どんぶりに盛り分け、吸い物や漬物、酢の物などと組み合わせて食べることが多いとされ、近年はソフトクリームを合わせる新しい食べ方もあるという。
なぜこの形になったのか
三陸沿岸地域では、8月7日の「七日日(なのかび)」に「7回水浴びをし7回小豆ばっとうを食べると、その年は無病息災で過ごせる」という風習があると伝わる。建前や庭じまいなど祝いの席、冬に人が集まる際のごちそうとして振る舞われてきたといい、夏の行事と結びついた風物詩として根づいてきたと考えられ、地元の製麺所でも商品化されているという。
食べに行く前に
同じ系統の料理
この土地の食材と料理
対比
同じ岩手県
- へっちょこだんごたかきび粉やもちあわ粉など雑穀の団子の中央をへこませ、甘い小豆汁で煮る。「うきうきだんご」とも呼ばれ、収穫後の労をねぎらう「庭じまい」の行事食として、米が育ちにくい県北で作られてきた。
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- 氷頭なます鮭の頭の軟骨部分「氷頭」を薄くスライスし、塩をして酢でしめてから大根とにんじんのなますと和える。一尾からわずかしか取れない珍味とされ、宮古湾に鮭が遡上する三陸沿岸で正月料理として伝わる。
- 伝統餅料理あんこやずんだ、くるみ、納豆、雑煮など約300通りの食べ方がある餅料理の総称。仙台藩の命で月2回餅を搗いた風習が根付き、一関では年60回以上餅を食べる「餅暦」と、儀礼作法に則る「餅本膳」が今も残る。
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