刺身・寿司だけではない生食文化
日本では刺身や寿司のほかにも、生のまま食べる料理が多くあります。卵かけご飯やすき焼きの生卵、馬肉を生で食べる馬刺し、地域によっては鶏肉を生や半生で食べる鶏刺し、生牡蠣、牛肉のユッケなど、生食の文化は魚介にとどまりません。一方で生野菜のサラダは海外ほど一般的ではなく、代わりに漬物が食卓に並ぶことが多いです。
生卵
鶏卵を生のまま卵かけご飯やすき焼きのつけ卵として食べる習慣があります。これは卵の洗浄・検査体制や、パックに記載される生食用(せいしょくよう)の期限表示によって支えられているとされています。期限を過ぎた卵は、加熱してから食べることが勧められています。
馬刺し・鶏刺し
馬肉を生で食べる馬刺しは熊本県などで親しまれてきた料理です。鶏肉を生や半生で食べる鶏刺しは、一部地域で郷土料理として提供されることがありますが、衛生上の理由から提供を控える自治体・店もあり、地域差が大きい料理です。
生牡蠣とユッケ
生牡蠣には生食用と加熱用(かねつよう)の表示があり、生食用は取り扱う海域や処理方法が異なるとされています。牛肉を生で食べるユッケは、2011年の食中毒事故を受けて規格基準が設けられ、現在提供できる店は限られています。
なぜ生で食べられるのか
生食が広がっている背景には、卵や魚介の流通における低温管理や、食品表示基準による生食用・加熱用の区分があるとされています。ただし食中毒のリスクが完全になくなるわけではなく、体調が優れないとき、妊娠中、小さな子どもには加熱したものを選ぶ人も多いです。