肉 ── 和牛
甲州牛
Koshu Gyu
山梨県内で育つ黒毛和種のうち、格付け等級が上位のものだけが名乗れる銘柄。富士山や南アルプス水系の伏流水を与えられ、まろやかな脂と鮮やかな肉色を持つとされる。生産者による血統管理と流通管理が徹底されているという。
- 発祥: 山梨県
- 東京から西へ約110km
何でできているか
山梨県内で育つ黒毛和種のうち、格付け等級が上位のものだけが名乗れる銘柄。富士山や南アルプス水系の伏流水を与えられ、まろやかな脂と鮮やかな肉色を持つとされる。血統管理と流通管理が徹底されているという、水と管理の両輪で支えられる牛肉。まろやかな脂に加え、赤身は鮮やかな色を保つとされ、見た目の美しさと口当たりの良さの両方で語られることが多い牛肉という。
どう作るのか
富士山や南アルプスから湧き出る伏流水を日々与えながら、生産者が血統を管理して育てる。出荷後に格付けを受け、上位等級と判定された枝肉だけが甲州牛を名乗れるという。水質へのこだわりに加え、どの血統の牛をどう組み合わせるかという管理の細かさが、品質を保つ要になっているとされる。生産者は日々の水やりだけでなく、血統証明を一頭ごとに確認しながら交配や導入を管理しているとされ、流通段階でも産地の確認が徹底されているという。
なぜこの形になったのか
一説によると、日本を代表する山岳地帯である富士山と南アルプスに挟まれた山梨の地形が、清らかな伏流水を豊富に得られる土地条件を用意してきたとされる。その水を日常の飼育に取り入れたことが、甲州牛のまろやかな脂の土台になっていると読める。山に囲まれた土地であることが、そのまま水の質に直結している。富士山と南アルプスという二つの水源に挟まれた地形が、他地域にはない伏流水の豊かさを山梨にもたらしてきたと考えられている。
食べに行く前に
同じ系統の料理
この土地の食材と料理
対比
同じ山梨県
- あけぼの大豆の枝豆通常の1.6倍という大粒の「あけぼの大豆」を塩ゆでにする身延町曙地域の枝豆。明治から続く在来種だが機械化になじまず生産者の高齢化で希少となり、「幻の大豆」とも呼ばれてきたと伝わる。
- 甘納豆のお赤飯ささげや小豆を使わず、食紅で赤く色づけたもち米に甘納豆を混ぜ込む山梨の赤飯。ごま塩をかけると甘じょっぱく、祝いの席に欠かせないとされる。同様の甘い赤飯は遠く離れた北海道や東北の一部にもあると伝わる。
- あんびんさつまいも粉と小麦粉を熱湯でこね、あんを包んで叩いて平らにし蒸す峡南地域の菓子。あんを叩き入れる仕草が名前の由来とされ、廃校を機に地元が復活させた市川三郷町六郷の伝統食と伝わる。
- あわびの煮貝駿河湾でとれたアワビを醤油に漬けて樽で運び、馬の体温に揺られるうちに味がしみ込んだという甲州の名産。薄切りにして肝と盛り合わせ、しそやきゅうりを添えて食べると伝わる、海のない山梨に残る海の幸。
- 小豆ほうとう太めに切ったほうとう麺を、餅の代わりに小豆の汁粉に入れて煮る山梨の行事食。北杜市須玉町若神子の三輪神社の夏祭りは「ほうとう祭り」と呼ばれるほどで、赤い小豆の色が厄除けになるとされる。
- 平打ちタンメン山梨県甲府市発祥とされる、幅広の平打ち麺を使った塩味のタンメン。もやしや豚肉、白菜などの野菜がたっぷりのり、フェットチーネのような麺の食感が持ち味とされる。県内の複数の店に受け継がれている。