肉 ── 地鶏
会津地鶏
Aizu Jidori
平家の落人が会津に持ち込んだと伝わる系統で、絶滅寸前だったところを福島県が保護し交配・改良を重ねて作出したとされる。90〜170日ほどかけて丁寧に肥育されるという。
- 発祥: 福島県会津若松市
- 東京から北へ約200km
福島県会津若松市
何でできているか
肉質はきめ細かく、脂と赤身のバランスが取れているとされる。長期間かけて丁寧に肥育されるため、身が締まりながらもパサつきにくいという特徴を持つという。噛むと上品な脂の甘みが広がる点も特徴とされる。すき焼きや鍋にすると、脂の甘みと赤身の旨みが溶け合うように広がるとされる。口に入れた瞬間のやわらかさと、噛むほどに増す旨みの両方を楽しめるという。
どう作るのか
平家の落人が会津に持ち込んだと伝わる系統をもとに、絶滅寸前だったところを福島県が保護し交配・改良を重ねて作出したとされる。90〜170日ほどかけて丁寧に肥育されるという。個体ごとに育成期間を見極めながら、じっくり仕上げる飼育が続けられているとされる。個体ごとの成長を見ながら育成期間を柔軟に調整することが、品質を安定させる鍵になっているという。
なぜこの形になったのか
会津は山に囲まれ、落人伝説が伝わるような隔絶された土地とされる。外部との交流が限られたことが、独自の血統を絶滅寸前まで純粋なまま保つ一因になったとも考えられ、その希少さゆえの復活劇がこの地鶏の物語になっている。会津の郷土料理を支える、地域の誇りともいえる存在という。会津の郷土料理は保存食が多いことでも知られ、この地鶏もそうした土地の食文化を支える一つとして位置づけられている。
同じ系統の料理
この土地の食材と料理
対比
同じ福島県
- 会津ラーメン手打ちの平打ち太麺と、澄んだ醤油スープ。会津若松市の食堂が横浜で覚えた味を持ち帰ったのがはじまりとされる、喜多方とは別に育った会津地方のもう一つの中華そば。
- 会津カレー焼きそば福島県会津若松市で広まったソース焼きそばにカレーのルーをのせる一皿。食堂「トミーフード」が焼きそばにカレーをかけて出したのが始まりとされ、安さとボリュームで若者を中心に人気を集めたと伝わる。
- 会津牛会津盆地で育つ黒毛和種の去勢・雌牛。地元産の稲わらを中心とした飼料を与えられ、盆地特有の寒暖差の大きい気候が肥育に適するとされる、福島県を代表する銘柄。首都圏での引き合いも増えているという。
- ソースカツ丼(会津)とろみのある甘辛ソースをたっぷりかけた会津のソースカツ丼。由来は複数説あり定まっていないが、大正期の洋食文化を土台に、会津の日常の中で磨かれてきたとされる郷土の味である。
- 会津山塩ラーメン温泉水から作る山塩を使った塩ラーメン。まろやかな塩気が特徴。
- あんこうのとも和えあんこうの肝をフライパンで炒って味噌と砂糖を加えて練り、ゆでたあんこうの身と切り干し大根に絡める相馬の料理。もとは5月の田植えを手伝ってくれた人たちへのご馳走として振る舞われていたという。