肉 ── 和牛
山形牛
Yamagata Gyu
山形県内で最も長く肥育・育成された黒毛和種の総称。米沢牛をはじめ各地域の銘柄を束ねる呼び名で、日本食肉格付協会の定める等級を満たしたものだけが名乗れるという。西川牛や天童牛など地域固有の呼び名も含む総称である。
- 発祥: 山形県
- 東京から北へ約290km
系譜
山形牛
何でできているか
山形県内で最も長く肥育・育成された黒毛和種の総称で、日本食肉格付協会の定める等級を満たしたものだけが名乗れるという。米沢牛をはじめ、西川牛や天童牛など各地域の銘柄を束ねる呼び名で、単体の産地銘柄というより県全体の格付けの枠組みに近い。総称としての性格上、地域ごとに味わいの傾向は幅があるとされ、雪深い内陸性の気候で育つ点だけは県内どの銘柄にも共通しているという。
どう作るのか
県内各地の生産者が地域ごとの気候や飼料の使い方を生かしながら肥育し、出荷時の格付けで一定等級を満たした牛だけが「山形牛」を名乗る。その中でも置賜地域など特定の産地基準を満たしたものが米沢牛として、さらに絞り込まれた名前で呼ばれることになるという。格付け基準を満たすかどうかの判定は出荷のたびに一頭ずつ行われるとされ、地域名を名乗れるかどうかもこの等級の可否にかかっているという。
なぜこの形になったのか
一説によると、山形県内には米沢や西川、天童など古くから牛の産地として知られた地域が複数あり、それぞれが独自の呼び名を育ててきたとされる。それらを一つの県産銘柄として束ねるために、地域名より先に等級という基準を置いたことが、山形牛という総称の骨格になっていると読める。稲作地帯として稲わらを得やすい土地柄も、県内どの地域の生産者にも共通する飼料資源として、総称としてのまとまりを支えてきたと考えられる。
食べに行く前に
同じ系統の料理
この土地の食材と料理
対比
同じ山形県
- 赤湯辛味噌ラーメン味噌スープの中央に辛味噌を乗せ、溶かしながら味を変えて食べる。
- あけびの味噌詰め焼きほろ苦いあけびの皮に、ひき肉と舞茸を味噌と砂糖で煎り煮したものを詰め、タコ糸で結んで焼く秋の一品。全国では実の白い部分を食べるのが一般的だが、山形では皮を食べる珍しい食文化が根づいているという。
- どんがら汁寒の時季にとれる寒ダラを頭から内臓まで余さず味噌仕立ての汁にする、庄内の漁師料理が起こりとされる冬の一杯。あぶらわたと呼ぶ肝のこくが決め手で、ねぎは入れず岩のりだけを添えるのが本来という。
- ハタハタの湯上げ産卵のため庄内浜に押し寄せるハタハタを丸ごと湯がき、大根おろしと醤油だけで食べるシンプルな冬の魚料理。うろこがなく下処理が手軽なことから、庄内の秋冬の食卓に定着してきたという。
- ひょう干しの煮物夏に摘んだすべりひゆ(ひょう)を茹でて天日干しにした保存食を戻し、糸こんにゃくや人参、油揚げと炒め煮にする正月料理。「今年も“ひょっと”していいことがありますように」と縁起を担いで食べるという。