発酵・保存
ふぐの子の粕漬け
Fugu no Ko no Kasuzuke
ゴマフグの卵巣を2年以上塩蔵したのち佐渡の酒粕で長期熟成させる珍味。ふぐ調理師免許を持つ者が処理したものだけが出回り、江戸時代から佐渡でつくられてきたと伝わる。
- 発祥: 新潟県佐渡市
- 東京から北西へ約290km
新潟県佐渡市
何でできているか
フグの卵巣を2年以上じっくりと塩蔵したのち、酒粕でさらに長期間熟成させた珍味とされる。本来は毒を持つ部位だが、時間をかけた塩蔵と粕漬けの工程を経ることで安全に食べられるようになり、塩辛さの角がとれてまろやかな口当たりに変わる。ねっとりとした食感と酒粕の芳醇な香りが折り重なる、手間のかかった一品だという。
どう作るのか
特別な資格を持つ者が処理した卵巣を、酒どころならではの上質な酒粕でしっかりと丁寧に漬け込む。食べるときは表面の酒粕をガーゼなどで丁寧にぬぐい取り、そのまま薄くスライスしていただく。軽くあぶっても香ばしさが引き立つ。大根おろしを添えたり、おにぎりの具やお茶漬けの具材にしたりと、さまざまな食べ方で楽しまれているという。
なぜこの形になったのか
毒のある卵巣を長い時間をかけて塩と酒粕にじっくりと漬け込むことで、安全に食べられる形へと変えていく調理法が育まれたと伝わる。酒どころで生まれる良質な酒粕を活用することで、塩蔵だけよりもまろやかな味わいに仕上がり、危険な食材を丁寧な手間によって美味へと変えていく貴重な知恵が受け継がれてきたのだという。
同じ系統の料理
この土地の食材と料理
同じ新潟県
- あんぼ米粉の生地であん餅や漬け菜、なすなどの具を包んで蒸す中越地域の郷土料理。小麦が育ちにくく米どころだった土地柄から、長野の「おやき」に似ながらも皮に米粉を使うのが特徴とされる。
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