酒 ── 日本酒
伏見の酒
Fushimi no Sake
京都・伏見の酒。桃山丘陵から湧く地下水に恵まれた地で、灘の硬水に対して柔らかな水質から仕込まれるとされ、丸みのある口当たりと膨らみのある甘みを持つ、地理的表示「GI京都」の酒質と重なるという。
- 発祥: 京都府京都市伏見区
- 東京から西へ約370km
京都府京都市伏見区
何でできているか
伏見は桃山丘陵からの伏流水に恵まれた土地で、この水を仕込みに使う。地理的表示「GI京都」の説明では、口に含むと丸みのある柔らかな口当たりと、適度な旨みと甘みによるふくらみのある味わいが広がるとされ、料理の邪魔をせず引き立て合う酒として位置づけられているという。伝統的に灘の力強い酒質と対比で語られ、まろやかな飲み口から「女酒」と呼び習わされてきたとも伝わる。
どう作るのか
伏見は京都盆地の南に位置し、桂川・鴨川・宇治川の3本の川に沿う平地と東山の山地から成る地形にある。地下に豊富な水脈を抱えるこの立地を生かし、古くから酒蔵が集まって町を形成してきたとされ、蔵ごとに独自の井戸を持って仕込み水として使い分けており、同じ伏見でも蔵によって味の違いが出るとされ、地下水脈全体が伏見の酒を支える財産と語られるという。
なぜこの形になったのか
伏見は伏見城の城下町として発展し、水運の便にも恵まれた土地だったと伝わる。京都という食文化の中心地に近く、料理と合わせて楽しまれる酒質が育まれてきたとされ、力強さを持ち味とする灘の酒とはまた違う方向性の酒どころとして知られるようになったといい、京都の食文化とともに歩んできたとされ、懐石など繊細な料理に寄り添う酒として選ばれることが多いといい、燗にも向くとされる。
食べに行く前に
同じ系統の料理
この土地の食材と料理
同じ京都府
- ちりめん山椒ちりめんじゃこと実山椒を酒・醤油・みりんで甘辛く煮た京都の惣菜で、昭和半ばに宮川町の料理人が手土産として作り始めたと伝わる。山椒のぴりっとした香りが余韻に残る。
- えびいもと棒だらの炊いたんエビのような縞模様が特徴の京野菜「えびいも」と、北海道産のマダラを干した「棒だら」を炊き合わせる。棒だらのゼラチン質がえびいもの煮崩れを防ぎ、えびいものアクが棒だらを柔らかくする「であいもん」。
- がんもどき豆腐に野菜を混ぜて丸め揚げた一品。京都では「ひろうす」「飛龍頭」とも呼ばれ、肉を使わない精進料理の発想から、野菜を混ぜ込んで揚げる形に結びついたとみられる、京豆腐文化を代表する一皿である。
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