鍋・汁もの
つぼん汁
Tsubonjiru
鶏肉やかまぼこ、里芋やごぼうなど根菜を小さく刻み、いりこ出汁と醤油で仕立てた汁もの。人吉球磨地域の秋祭りの会席膳が起源とされ、具材は7種や9種など奇数で揃えるならわしがあるという。
- 発祥: 熊本県人吉市
- 東京から西へ約920km
熊本県人吉市
何でできているか
鶏肉やかまぼこ、里芋、ごぼう、人参、大根などの根菜を小さめに切り、いりこ出汁で煮て醤油味に仕上げた具だくさんの汁物となっている。祝い事の際には具材を7種類か9種類など奇数でそろえるといい、野菜の旨味が溶け出したやさしい味わいとされる。もともとは人吉球磨地域の秋祭りに供される会席膳の一つだったといい、具材の切れ端を無駄にしない知恵も生きているとされる。
どう作るのか
鶏肉、かまぼこ、里芋、ごぼう、人参、大根などの根菜を小さめに切りそろえる。いりこで出汁をとり、具材を煮て醤油で味を調える。地域によっては焼き豆腐や厚揚げ、油揚げを加えたり、干ししいたけや地鶏、焼きエビで出汁をとったりするという。祝い事の席では赤飯とお煮しめとともに供されるのが定番とされ、具材は奇数の種類でそろえるならわしが今も残っている。
なぜこの形になったのか
人吉球磨地域で、秋祭りに供される会席膳の一品だったのが始まりと伝わる。蓋付きの深い椀に汁を盛り付けていたことから「壺の汁」と呼ばれ、それが変化して今の名称になったとされる。煮しめに使う食材の切れ端を無駄にせず小さく切って具にする、食材を無駄なく使い切る風習から生まれた一皿ともいわれている。人吉市の国宝・青井阿蘇神社の秋の祭礼でも欠かせない一品とされている。
食べに行く前に
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この土地の食材と料理
対比
同じ熊本県
- 天草大王明治・大正期に天草で飼われた大型の肉用鶏が昭和初期に途絶えたのち、熊本県が約10年かけて復元したとされる。120〜150日齢で出荷され、日本最大級の地鶏という。
- がね揚げ拍子切りにしたさつまいもをしょうが入りの甘めの衣にくぐらせ、油で揚げた惣菜。天草の方言で「がね」はカニの意味で、揚げた形がカニの足に似ることから名付けられたという。精進料理としても使われる。
- 鯛そうめんタイの頭や中骨を煮た「あら炊き」の煮汁でそうめんを煮て食べる祝い料理。そうめんを使うのは特産地・島原の食文化の影響とされる。山都町馬見原では鯛を丸ごと姿煮にする「鯛めん」として伝わるという。
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