鍋・汁もの
伊勢エビの味噌汁
Ise Ebi no Misoshiru
ぶつ切りにした伊勢エビを水から煮出し、味噌を溶いて仕上げる家庭の汁物。ひげや足が取れて出荷できない「あがり」を活かした料理とされ、美波町では漁解禁の9月ごろ祭りで無料提供もされるという。
- 発祥: 徳島県美波町
- 東京から南西へ約530km
徳島県美波町
何でできているか
伊勢エビの味噌汁は、ひげや脚が取れて出荷できなくなった「あがり」と呼ばれる伊勢エビを、殻ごと豪快に使う美波町の家庭料理。エビみそのコクと殻から出る濃厚なだしが味噌の風味と溶け合い、身はぷりぷりとした弾力を持つ。生きたエビを縦半分に割ってぶつ切りにし、砂袋や背わたを除いて鍋に入れるため、見た目にも迫力がある一品となっている。玉ねぎやわかめを加え、白みそで仕立てることが多いが、赤みそや合わせみそを使う家庭もあるという。
どう作るのか
伊勢エビは水の状態から鍋に入れてじっくり煮出し、殻や頭からしっかりとだしを取る。ある程度火が通ったらみそを溶き入れてひと煮立ちさせ、仕上げにねぎを散らせば完成となる。玉ねぎやわかめを具材に加えるほか、ゆでたそば米を入れて楽しむこともあるという。身は具として味噌汁に入れるだけでなく、一部を刺身に取り分けてから残りを汁にする家庭もある。
なぜこの形になったのか
伊勢エビは高級食材として知られるが、水深5〜20mの浅瀬を刺し網で狙う漁の性質上、ひげや脚が取れて出荷できない「あがり」が一定数出るとされる。それを捨てずに家庭で味わう知恵として根づいたのが、この味噌汁だと考えられる。漁が解禁される9月から翌年5月まで、産卵期を避けて漁が行われ、海が荒れる時季ほど多く取れるといい、旬の恵みを余さず食べ尽くす発想から生まれた料理といえそうだ。
食べに行く前に
同じ系統の料理
この土地の食材と料理
同じ徳島県
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