惣菜
いもがらの炒め煮/いもがらの五目煮
Imogara no Itameni
里芋の茎を乾燥させた「いもがら」を水で戻し、れんこんや油揚げ、こんにゃくとともにじっくり煮た常備菜。豊富にとれる野菜を長く食べるための保存食の一つとして、正月にも食卓に並ぶ。
- 発祥: 茨城県
- 東京から北東へ約100km
何でできているか
里芋の葉柄を乾燥させた「いもがら」を水で戻し、れんこん・人参・油揚げ・こんにゃくとともにたっぷりの煮汁でじっくり煮含めた常備菜とされる。いもがら自体に味はないが、水で戻すとふっくらとし、煮汁を吸って味が染み込みやすく、食物繊維の多いシャキシャキとした歯ごたえが楽しめる、根菜と乾物を合わせた一皿とされる。
どう作るのか
乾燥したいもがらを水で洗って30分ほど水につけて戻し、いちょう切りのれんこん・人参、短冊切りにして湯通しした油揚げ・こんにゃくとともに油で炒める。水を加えて調味料を入れ、ふたをせずに煮汁がなくなるまで煮含める。ふたをしないことで、れんこんのシャキシャキとした歯ざわりが残るのがこつとされ、味がしっかり染み込む。
なぜこの形になったのか
温暖な気候で野菜がよくとれる茨城県では、旬の野菜を飽きずに食べる工夫として多くの保存食がつくられてきた。いもがらもそのひとつで、乾燥させることで通年の常備菜として使えるようにした先人の知恵とされる。正月や祝い事などのハレの日にも食卓に並ぶ定番料理で、冬には「けんちんそば」の具材としてもよく使われている。
食べに行く前に
同じ系統の料理
この土地の食材と料理
同じ茨城県
- 赤餅赤みを帯びたもろこし粉を湯で練り、だんご状にゆでてあんこやきなこをまぶす餅。稲や小麦が育ちにくい水害の多い地域で、もろこしだけが被害を免れたことから主食代わりに食べられてきた。
- あんこう鍋あんこうの身や皮、肝、胃袋などを野菜と煮る、茨城県北の冬の鍋。漁師が船上で食べたどぶ汁を、食べやすく仕上げたものとされる。味噌仕立てと醤油仕立てがある。旬は11月から3月ごろにあたる。
- あんこうの共酢ゆでたアンコウの身やヒレ、肝など複数の部位を、肝を練り込んだ酢味噌につけて食べる北部地域の冬の料理。西のフグ東のアンコウと並び称される茨城の冬の味覚として親しまれる。
- がりがりなます大根を「鬼おろし」という竹製のおろし器で粗くガリガリとすりおろし、酢漬けの魚と和えるなます。粗い食感が身上で、正月など人が集まる席でよく振る舞われてきた。ボラやコイが使われることもある。
- 五目いなりずし油揚げに、人参やごぼう、しいたけを混ぜ込んだ酢飯を詰めたいなりずし。笠間稲荷神社の門前町・笠間市では、そばやくるみも加えた華やかな具で古くから参詣客をもてなしてきたと伝わる。
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