惣菜
イカナゴのくぎ煮
Ikanago no Kugini
春先にとれる稚魚のイカナゴを、醤油と砂糖、生姜だけでつやが出るまで煮詰めた瀬戸内の甘辛い佃煮。仕上がりが曲がった錆びくぎに似ることからこの名がついたと伝わり、炊きあがる香りに春を感じる家庭も多いという。
- 発祥: 兵庫県神戸市
- 東京から西へ約430km
兵庫県神戸市
何でできているか
体長2~4センチほどの生きのよいイカナゴの稚魚(新子)を、醤油と砂糖、千切りにしたショウガで甘辛く煮詰めた佃煮で、瀬戸内海沿岸で古くから作られてきた。歯切れのよい食感とショウガの香り、こっくりとした甘辛い味わいが持ち味で、実山椒や鷹の爪、ゆずを加えて風味を変えたものもある。ご飯のお供や酒の肴として親しまれ、遠方の知人への贈り物にも使われてきた。
どう作るのか
大きめの鍋に醤油、砂糖、千切りにしたショウガを入れて煮立たせ、そこへ新子を一度に加えて強火で身が白く変わるまで煮る。火を弱めてふたをし、煮汁が三分の一ほどになるまでじっくり煮詰めたのち、ふたを取って中火で汁気がなくなるまで煮詰め、途中で何度か返しながら照りを出して仕上げる。ふたをせず、終始泡で覆われるよう強火で一気に炊き上げる作り方もあるという。
なぜこの形になったのか
煮上がった新子が錆びたくぎのように曲がって見えることから「くぎ煮」と呼ばれるようになったとされる。もとは漁業関係者の家庭料理だったが、明石の漁業協同組合の女性たちが漁師向けの濃い味付けを一般家庭向けに改良し、講習会を通じて広めたことが普及のきっかけの一つだという。短い新子漁の時期に町中へ醤油と砂糖の香りが漂うことから、瀬戸内の春を告げる風物詩として定着している。
食べに行く前に
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この土地の食材と料理
同じ兵庫県
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