惣菜
あゆうるか
Ayu Uruka
アユの身や内臓を刻んで塩を加え、1週間ほど発酵・熟成させる大分の塩辛。三隈川や大野川など清流の恵みを保存するために生まれたとされ、内臓だけを使う「にがうるか」は独特の苦味が持ち味。
- 発祥: 大分県
- 東京から西へ約850km
何でできているか
大分県の清流でとれるアユの身や内臓を使う塩辛「あゆうるか」。なかでも内臓だけを使う「にがうるか」が代表格で、独特の苦味と渋みが持ち味だという。身と内臓を使う「身うるか」、真子・白子を使う「子うるか」もあり、それぞれ違った風味を楽しめる。発酵食品ならではの奥深い味わいが特徴で、大分県で単に「あゆうるか」というと「にがうるか」を指すことが多いという。
どう作るのか
新鮮なアユの身や内臓を包丁でミンチ状にし、塩を加えて1週間ほど熟成させる。発酵が進むうちに独特の風味が生まれるという。杉の箸で混ぜると発酵が促されて美味しく仕上がると伝わる。熱々のごはんに乗せたり、酒の肴にしたり、調味料として使うなど食べ方はさまざまという。アユがとれる時期が限られるため、貴重な保存食として大切にされてきた。
なぜこの形になったのか
大分県には585もの清流が流れ、アユは山間地域の貴重なたんぱく源として重宝されてきたとされる。とれる時期が限られる川魚を長く味わうため、発酵させて保存する知恵として「うるか」が生まれたと伝わる。発酵食品ゆえ胃腸をととのえる効果もあるとされ、腹痛のときの常備品にもなっていたという。山あいの暮らしのなかで育まれた知恵の結晶といえる。
食べに行く前に
同じ系統の料理
この土地の食材と料理
同じ大分県
- あじの丸ずし梅酢でしめたアジを丸ごと開き、酢飯を包んで赤しそで巻いた佐伯市の祝いずし。骨や内臓を丁寧に取り除く手間のかかる仕事で、豊後水道の脂ののったアジが手に入る土地ならではの一品とされる。
- あみめしみりんや醤油、しょうがで甘辛く煮付けたアミの佃煮を、炊きたてのごはんに混ぜ込む宇佐市・中津市・豊後高田市域の料理。豊前海の干潟で秋から冬に水揚げされるアミを活かす、県北地域の人気料理の一つ。
- 頭料理アラやクエなど大型魚のえら、あご、内臓まで余さず湯びきして大皿に盛る竹田市の料理。海から遠い内陸の竹田で、貴重な魚を無駄なく味わうために生まれたとされ、三杯酢やかぼすのたれでいただく。
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- がん汁生きたモクズガニ(ツガニ)を殻ごとすりつぶし、こして塩や醤油で仕立てる宇佐市の汁物。加熱するとタンパク質がふわふわと固まり、高菜を入れて旨味を集める食べ方が伝わる、川の恵みを丸ごと使う一椀。