麺 ── うどん
五島うどん
Goto Udon
長崎県新上五島町で作られる手延べうどん。遣唐使が伝えた製法が起源とされ、島の椿油を使って延ばすことでコシとつるりとした喉ごしが生まれる。
- 発祥: 長崎県南松浦郡新上五島町
- 東京から西へ約1020km
長崎県南松浦郡新上五島町
何でできているか
厳選した小麦粉を、五島列島のミネラル豊かな水と五島灘の海塩でじっくり練り上げ、仕上げの工程では島特産の食用椿油を薄く塗り重ねていく。オレイン酸を多く含む椿油が麺の酸化を防ぐとされ、白磁を思わせるつやとプルンとした滑らかな口当たり、なかなか切れない強いコシは、この椿油あってこその持ち味だ。細めに揃った麺は、するりとした喉ごしも心地よい。噛み切るたびに椿油のほのかな香りが鼻に抜ける。
どう作るのか
練った生地は木の台の上で何百回も踏み込まれ、コシの土台をつくる。渦巻き状に切って一本の紐にし、層の間に椿油を塗りながら少しずつ細く引き延ばしていく「大巻」「こなし」「小引」という工程を経て、最後は「ハタ」と呼ばれる干し台にかけ、晩秋から春にかけての乾いた季節風にさらして数日がかりでじっくり自然乾燥させる、根気のいる仕事だ。
なぜこの形になったのか
一説によると、遣唐使が唐から持ち帰った製法が、寄港地だった上五島に伝わったのが始まりという。漁や農作業に追われる島の暮らしの中で、身近な材料で作れる保存食として根づき、島に自生する椿からとれる油を延ばしの工程に使うようになった。海に囲まれた島だからこその海塩と椿油、そして冬場の乾いた季節風による自然乾燥が、この麺の艶とコシを支えている。
食べに行く前に
同じ系統の料理
この土地の食材と料理
同じ長崎県
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