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発酵・保存 ── 漬物

粕漬け

Kasuzuke

塩漬けした野菜を熟成させた酒粕に繰り返し漬け替える漬物の総称。酒粕の糖分とうまみが染み込みあめ色に仕上がるとされ、酒蔵が多く酒粕を得やすい土地で古くから根づいてきたという。

系譜

何でできているか

塩漬けにした瓜や大根などの野菜を、熟成させた酒粕に漬け込むのが基本の形である。奈良漬けのようにしろうりを使うものもあれば、わさびの茎や根を酒粕と練り合わせたわさび漬け、数の子などを酒粕に練り込んだ山海漬けのように、素材の幅は広いという。塩漬けと乳酸菌などの発酵漬物とは別に、粕床という調味漬けの系統に位置づけられる。

どう作るのか

まず野菜を塩漬けにして水分を抜き、乾かしてから酒粕を塗り付けるように漬け込む。一度で終わらせず、酒粕を新しいものに漬け替える作業を繰り返すことで、糖分とうまみが少しずつ染み込み、あめ色に色づいていくとされる。愛知のかりもりの粕漬けのように、みりん粕を使って仕上げるつくり方も伝わっており、完成までには数週間から1年以上かかることもあるという。

なぜこの形になったのか

清酒の醸造がさかんな土地では大量の酒粕が生まれ、これを無駄にしないための保存食として粕漬けが根づいたとみられている。知多半島のように最盛期に200を超える酒蔵があった土地では、近隣で採れる野菜と酒粕を組み合わせる粕漬け文化が育ったと伝わる。新潟のふぐの子の粕漬けのように、魚介を漬け込む土地もあるという。

食べに行く前に

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