発酵・保存 ── 漬物
わさび漬け
Wasabi-zuke
わさびの茎や根を刻んで酒粕と練り合わせる粕漬け。徳川家康が門外不出とした有東木の栽培地から広まったとされ、明治22年の静岡駅構内での販売が定番土産の始まりという。
- 発祥: 静岡県静岡市葵区有東木
- 東京から西へ約140km
静岡県静岡市葵区有東木
系譜
わさび漬け
何でできているか
わさびの茎と根を細かく刻み、酒粕に砂糖と酒を加えて練り合わせたものに漬け込む。わさびのつんとくる辛みと酒粕の甘い風味が合わさり、主に大人に好まれる味わいになるという。静岡県は多量の降雨や地質、年間を通じ13度前後を保つ湧水に恵まれ、わさびの収量・品質とも日本一を誇るとされ、家庭の食卓にも日常的にのぼる一品だという。
どう作るのか
わさびの茎・根を一晩塩漬けにしてから水分をよく絞り、砂糖と塩を加えてこねた酒粕の中に少しずつ練り込んでいく。密封容器に移して2〜3日置くと辛みが出て食べ頃になるという。辛すぎる場合はふたを少し開けておくと和らぐそうだ。湧水が湧く山間地に階段状のわさび田をつくり、肥料を極力使わず栽培されているという。
なぜこの形になったのか
慶長年間、静岡市有東木に自生していたわさびを湧水源付近に植えたのが発祥とされ、駿府城で晩年を過ごした徳川家康が地区外への持ち出しを禁じたため、長らく門外不出だったと伝わる。18世紀半ばに伊豆へ栽培法が伝わり、中伊豆で「畳石式」という栽培方式が開発されると静岡県全域に広まった。明治22年に静岡駅で売られたのが定番土産としての始まりという。
食べに行く前に
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この土地の食材と料理
同じ静岡県
- 安倍川もちつきたての餅に砂糖入りのきな粉をまぶす。県内を流れる安倍川にちなむ名で、東海道を旅する人に安倍川の茶屋の名物として親しまれ、『東海道中膝栗毛』にも登場したと伝わる。
- ぼくめし蒸したウナギとささがきごぼうを煮て、炊きたてのごはんに混ぜ込む。太すぎて売り物にならなかったウナギを養鰻場の「木杭(ぼっくい)」でまかない飯にしたのが名の由来と伝わる、大井川流域の混ぜごはん。
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- 富士宮やきそば戦後、富士宮市内の駄菓子屋やお好み焼き店で子ども向けのおやつとして広まった。コシの強い蒸し麺、ラードを搾った後の「肉かす」、いわしの削り粉「だし粉」の3点が土地の型を作っている。
- がわ生のカツオをたたき、きゅうりや梅干し、青しそとともに味噌で溶いた冷たい汁。カツオ漁に出た漁師が船上で氷水に味噌を溶くとき「ガワガワ」と音がしたことが名の由来と伝わる、夏の漁師めしだったとされる。