甘味
ゆずの皮煮
Yuzu no Kawani
厚めの柚子の皮をゆでこぼしてえぐみを抜き、砂糖でじっくり煮含める日田市の保存食。柚子の産地として知られる大分で、お茶うけやお節料理の一品として、庭先の柚子を使う家庭にいまも親しまれている。
- 発祥: 大分県日田市
- 東京から西へ約850km
大分県日田市
何でできているか
日田市や竹田市など柚子の産地に伝わる「ゆずの皮煮」は、厚めにむいた柚子の皮を砂糖でじっくり煮含めたもの。ほろ苦さと爽やかな香りに、ゆっくり煮詰めた照りのある甘さが重なる。お茶うけやお節料理の彩りとして親しまれ、比較的保存がきくのも特徴という。細かく刻んで甘く煮る「ゆず練り」やお湯を注ぐ「ゆず茶」など、柚子の楽しみ方の一つに数えられる。
どう作るのか
柚子の皮を大きめに切り、たっぷりの水で2回ゆでこぼして苦味やえぐみを和らげる。水気を切って砂糖をまぶし、しんなりしたら水を加えて弱火でコトコト煮こむ。皮の重量の8割ほどの砂糖でゆっくり煮含めるのが目安で、火が強いと焦げたり煮崩れたりするため弱火でじっくり仕上げるのがコツという。照りが出たら保存容器に移す。
なぜこの形になったのか
昼夜の寒暖差が大きい日田市などでは、香り豊かで質の良い柚子がとれるとされる。庭先に柚子の木を育てる家庭も多く、収穫期にまとまってとれる柚子を無駄なく使う工夫として、皮を甘く煮る保存法が根づいたと伝わる。果汁や柚子こしょうなど加工品づくりが盛んな土地柄のなかで、皮まで大切に使い切る知恵が受け継がれてきたという。
食べに行く前に
同じ系統の料理
この土地の食材と料理
同じ大分県
- あじの丸ずし梅酢でしめたアジを丸ごと開き、酢飯を包んで赤しそで巻いた佐伯市の祝いずし。骨や内臓を丁寧に取り除く手間のかかる仕事で、豊後水道の脂ののったアジが手に入る土地ならではの一品とされる。
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