甘味
塩あんびん
Shio Anbin
砂糖ではなく塩で味付けした餡を餅で包んだ、埼玉北東部の新米収穫祝いの菓子。江戸時代中期、砂糖が貴重だった頃の知恵が起源とされ、子どもの成長祝いにも用いられてきた。
- 発祥: 埼玉県久喜市
- 東京から北へ約40km
埼玉県久喜市
系譜
塩あんびんいがまんじゅう
何でできているか
砂糖の代わりに塩で味付けしたあんを、もちで包んだ和菓子とされる。甘みを抑えた塩あんの中に、小豆ともち米本来の素朴な甘さが引き立ち、控えめながらも奥行きのある味わいが感じられるという。噛むほどにもちの弾力とあんの塩味がじんわりと広がるという。見た目は素朴だが、口に入れると小豆の甘みと塩気の対比が奥行きを生むという。
どう作るのか
やわらかく炊いた小豆に塩を入れてよく練り、あんを作る。一晩水に浸したもち米を蒸してついた餅を一個分ずつ分け、平たく伸ばした中央に塩あんを包んで丸く成形する。砂糖をつけて食べるほか、醤油をつけて焼くこともあると伝わる。形はやや平たい丸が基本とされる。包み方や成形の仕方に、作り手それぞれの手さばきが表れると伝わる。
なぜこの形になったのか
砂糖が貴重だった時代に、塩で味付けしたあんを用いる工夫から生まれた菓子とされる。新米の収穫を祝う秋の行事や、子どもの成長を祝う節句などのハレの日に、親族へ贈る手作りの品として、地域の暮らしに根づいてきたという。子どもの誕生日を祝う風習とも結びついていると伝わる。紅色の甘いあんこの大福と組み合わせて紅白でそろえて供されることもあったという。
食べに行く前に
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