甘味
酒まんじゅう
Oita Sakemanju
炊いた米と米麹でつくった酵母液を小麦粉に加えて発酵させ、小倉あんを包んで蒸す竹田市・豊後大野市の郷土菓子。麹の発酵だけで生地をふくらませるのが特徴で、種を代々受け継ぐ家もあったと伝わる。
- 発祥: 大分県竹田市
- 東京から西へ約820km
大分県竹田市
何でできているか
竹田市・豊後大野市の豊肥地方に伝わる「酒まんじゅう」は、米麹による発酵の力でふくらませた生地に、小倉あんを包んだ郷土菓子。ふんわりとした生地と麹由来のほのかな酸味、あんの甘さが合わさった素朴な味わいという。一般的にあんが入るが、あんなしのものは地域によって「しいら」「ばっぽ」など別の名で伝わっている。
どう作るのか
炊いた米と麹を混ぜて2日ほど置き、酵母液をつくる。小麦粉に塩少々を加えてふるい、酵母液を加えて耳たぶほどのやわらかさになるまでこねる。小倉あんを包み、かんから(山帰来)の葉にのせて数時間寝かせ、発酵で生地がふくらむのを待ってから蒸す。生地の一部は乾燥させて「種」として残し、次に仕込む際の発酵を助けるために使うという。
なぜこの形になったのか
祖母・傾山系や阿蘇外輪山に囲まれた豊肥地方では、端午の節句やお盆、お祭りなど夏の行事に「酒まんじゅう」が食べられてきたとされる。米麹を発酵させるため、暖かい時期のほうがつくりやすいと伝わる。種の良し悪しが仕上がりを左右することから、ひと昔前は代々受け継いでいくのが習わしだったという。冬も蒸したてを食べると体が温まるため、季節を問わず親しまれてきた。
食べに行く前に
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