甘味
みそぎだんご
Misogi Dango
米粉の団子生地でこしあんを包み、串に刺して味噌だれを塗りながら焼く羽島市の菓子。昭和初期に菓子店が考案し、竹鼻八剣神社の「みそぎ神事」にちなんで名付けられたと伝わる、6月30日前後の風物詩という。
- 発祥: 岐阜県羽島市
- 東京から西へ約280km
岐阜県羽島市
何でできているか
米粉の生地でこしあんを包んだ団子を串に刺し、味噌と砂糖のたれを塗って焼いた羽島市の菓子で、田楽のように塗られたたれの香ばしさと、中から出てくるこしあんの上品な甘さが対照的だという。焼き目のついた表面のごまの香りも後を引くと伝わる。味わいの奥行きは、仕込みにかける手間のぶんだけ増すのだという。そうした細かな違いも含めて、今も家庭ごとに受け継がれている味だという。
どう作るのか
米粉の団子生地でこしあんを包み、二個ずつ串に刺して焼き、味噌と砂糖でつくったたれを両面に田楽風に塗って、ごまをふりかけてもう一度焼くという。毎年六月三十日の神事に合わせて竹鼻の商店街や屋台で販売されると伝わる。手順そのものは単純でも、仕上がりには家庭ごとの癖が出るといわれる。こうした工程は今も大きく変わらず、代々そのまま受け継がれているそうだ。
なぜこの形になったのか
竹鼻八剣神社で毎年六月三十日に行われる「みそぎ神事」にちなみ、当初は別名でつくられていた味噌つけ団子に神事の名がつけられたとされる。この団子を食べると一年前半の穢れが払われ、残り半年を元気に過ごせるという言い伝えが土地に根づいたという。その土地ならではの事情が、今の形を静かに支えてきたと伝わる。そうした背景が、この料理を今に伝える支えになってきたとされる。
食べに行く前に
同じ系統の料理
この土地の食材と料理
同じ岐阜県
- 赤だつの酢ぶて里芋の赤紫色をした葉柄「赤だつ」の筋を取り、塩もみしてから合わせ酢で和える山県市の一品。石灰質のやせた土壌が芋の栽培に適した土地に伝わり、産後の体力回復を願って食べさせたとも言われている。
- 鮎なれずし秋に川を下る子持ちの落ち鮎を塩漬けし、炊きたてのご飯を腹に詰めて桶で2ヶ月ほど乳酸発酵させる岐阜市のなれずし。長良川鵜飼で獲れた鮎を使った鮎鮓は江戸期に将軍家へ献上されたと伝わるという。
- 鮎ぞうすい香ばしく素焼きにした鮎を、ほぐしながらだし汁とご飯でさっと煮た岐阜県の川魚料理。漁で傷がつき市場に出しにくくなった鮎をおいしく食べる工夫が始まりとされ、鮎料理を出す食事処で締めの一品として供されることが多いという。
- 鮒味噌素焼きにした鮒を戻した大豆と時間をかけて煮て、豆味噌とざらめで仕上げる西濃地域の川魚料理。旨味の強い豆味噌が鮒特有の臭みを和らげるとされ、身がほろほろになるまで煮込んで冬の保存食とするという。
- 鮎の塩焼鮎全体に塩をふり、ひれと尾に化粧塩をして炭火で両面を焼く岐阜県の鮎料理。1300年の歴史を持つ長良川鵜飼や、川をせき止めて魚を追い込む伝統漁法「ヤナ」で獲れた新鮮な鮎を使うのが特徴という。
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