麺 ── そば
三瓶そば
Sanbe Soba
島根県大田市三瓶町・山口町で栽培されてきた在来種のそばという。小粒で引き締まり、苦味の強さに由来する深い味わいが特徴とされ、全国の製粉会社やそば屋から評価されている。
- 発祥: 島根県大田市
- 東京から西へ約650km
島根県大田市
系譜
三瓶そば伊吹そば
何でできているか
三瓶そばは本州各地で栽培される主要な品種と比べても小粒で引き締まった在来種である。苦味の強さに起因する深みのある濃い味が特徴とされ、粘りのよさと合わせて、全国各地の製粉会社やこだわりのそば屋から高く評価されているという。実の締まりが噛みごたえにも表れ、苦みの奥にほのかな甘みも感じられる、噛めば噛むほどに味わい深さが増していくとされる。
どう作るのか
三瓶山麓の標高約500メートルに位置する三瓶町・山口町で栽培する。活火山である三瓶山から降り積もった火山灰質の黒ボクの土壌と、日中と夜間の寒暖差が大きい高原気候が、そばの生育に長年適してきたとされる。収穫した実を挽いて粉にし、麺として打ち、小規模ながら丁寧な栽培が代々続けられているという営みが今も続く。
なぜこの形になったのか
三瓶山麓は火山灰質の土壌と高原の寒暖差という自然条件がそばの生産に適しており、江戸時代からそばが栽培されてきたと伝わる。希少な在来種としての性質と、それに由来する苦味・粘り・味の濃さが、この土地ならではの品質として長く受け継がれてきたとされ、自然条件と人による丁寧な栽培努力の両方が、この希少な味を今日まで、ずっと静かに、そして確かに支え続けてきたのだといえる。
食べに行く前に
同じ系統の料理
この土地の食材と料理
同じ島根県
- あご野焼きトビウオ(あご)のすり身を串を使わず焼き上げた出雲地方の野焼き。パリッとした表面と上品な甘みが、島根の定番土産として好まれているという。焼き上げる際に立つ香ばしいにおいも魅力のひとつという。
- アゴの子旨煮初夏にとれる子持ちトビウオの卵、アゴの子を出汁と醤油で炒め煮にした隠岐の酒の肴。粒が大きくねっとりとした食感が特徴で、しょうがを添えると魚卵特有のクセが和らぐという。
- 赤貝がらん蒸し中海でとれるサルボウガイ(赤貝)を殻ごと醤油だしで蒸す出雲地方の料理。別名「赤貝の殻蒸し」。殻を洗う音や「殻」がなまったことが名の由来ともいわれ、正月料理として親しまれてきたという。既存の「akagai」は食材ページで、本品は調理された郷土料理のため新規作成。
- 小豆雑煮甘さを控えて煮た小豆に丸餅を入れた雑煮で、あっさりとした味わいが「ぜんざい」に近いとされる。出雲地方では元旦のすまし雑煮に続き、正月二日から食べる家庭もあるという。広域の伝承のため出雲市を代表点とした。
- ばくだんおにぎり隠岐でとれる香り高い岩のりを軽くあぶり、醤油を塗って丸く大きなおにぎりを覆うように巻いた一品。見た目の豪快さから「ばくだん」と呼ばれ、弁当やおやつとして食べられている。出雲地方にも伝わる広域の料理。
- ドジョウのけんちんじる安来市に伝わる、ドジョウをごぼうや大根、しいたけと一緒にすまし汁仕立てで煮たけんちん汁。「ウナギ一匹ドジョウ一匹」と言われる養生食で、田植え後の泥落としに食べられたという。既存の「dojo」は食材ページで、本品は調理された郷土料理のため新規作成。