鍋・汁もの
かぼちゃのだんご汁
Kabocha no Dango Jiru
豊前市三毛門産の大玉かぼちゃをとろとろに煮て、練った小麦粉をちぎり入れる汁物。約450年前にポルトガル伝来という三毛門かぼちゃは、食べ物が乏しかった時代の命をつなぐ味だったという。
- 発祥: 福岡県豊前市
- 東京から西へ約820km
福岡県豊前市
何でできているか
大きく育つ在来のかぼちゃと、小麦粉でつくるだんごが主役。だし汁には煮干しを使い、しいたけも加える。トロトロになるまで煮たかぼちゃの甘みが際立つ素朴な汁物とされ、汁にとろみがつくのも特徴だという。約450年前にポルトガルから伝わったとされる、この地ならではのかぼちゃが使われている。1個が4キロ近くにもなる大きさだという。
どう作るのか
水と煮干しでだしをとり、味が出たら煮干しを取りだして一口大に切ったかぼちゃとしいたけを煮る。小麦粉のだんごを指で伸ばして平たくちぎり入れ、とろみがつくまで煮込む。かぼちゃは寒い冬まで保存しておくと味がよくなるといい、地域によっては特産のかぼちゃが特に喜ばれるという。だんごの大きさは家庭によって少しずつ異なるとされる。
なぜこの形になったのか
地域特産の大きなかぼちゃが産地となったことから広まったと伝わる料理で、食べ物の乏しかった時代には特に重宝されたという。当時を知る人々にとっては、命をつないだ懐かしい味だと語られている。西洋かぼちゃの人気が高まるにつれ、この在来種の生産者は次第に減っていったとも伝わる。夏に汗をかきながら食べる一品としても親しまれているそうだ。
食べに行く前に
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この土地の食材と料理
対比
同じ福岡県
- あぶってかもスズメダイに塩をまぶして一晩おき、鱗も内臓も除かずに炙る。小骨が多く敬遠されがちな魚だが、明治期の博多湾で大量に獲れた際に塩をふって焼いてみたのが始まりと伝わる。
- あちゃら漬け白瓜やなす、れんこんなど夏野菜を赤唐辛子入りの甘酢に漬ける。博多湾の南蛮貿易で伝わったポルトガル語「アチャール」が語源とされ、お盆に客をもてなす縁起物の奇数野菜を使うという。
- あまぎのかわたけ朝倉市の黄金川だけで採れる天然の淡水海苔を、三杯酢や甘酢で和えて食べる。江戸時代には将軍への献上品だったと伝わる希少な食材で、現在は絶滅危惧種として保全活動が続くという。
- べたもち小麦粉の生地を平たい形にのばして蒸し、きな粉や小豆の粒あんをかけて食べる。豊前海でとれる舌平目「ベタ」の扁平な姿に見立てて名付けられたとされ、田植え後の祝いに欠かせないという。
- ちゃんらー北九州市門司区の食堂で生まれたとされる麺料理。ちゃんぽん麺をいりこだしのうどん風つゆに入れた一杯で、長崎ちゃんぽんを食べたいが小遣いが足りない生徒のために考えられたと伝わる。