麺
ソーキそば
Soki Soba
沖縄生麺協同組合の記録では1975年、名護に「ソーキそば」が登場したとされる。骨付き肉を柔らかく甘辛く煮込んだ「ソーキ」を沖縄そばにのせるという組み合わせは、それまでのそばの概念を大きく広げるものだった。
- 発祥: 沖縄県名護市
- 東京から南西へ約1510km
沖縄県名護市
系譜
ソーキそば
何でできているか
骨付きの豚あばら肉を甘辛く柔らかく煮込んだ「ソーキ」が、澄んだ豚骨とかつお節のスープに沈む。箸で簡単にほぐれるやわらかさで、脂の甘みがじんわりとスープに溶け出しているのがひと口飲むだけでわかる。麺は那覇そばと同じ小麦の中太麺が使われ、脂を吸ってもべたつかない。スープを一口すすると、まず肉の甘みが追いかけてくる。
どう作るのか
ソーキは骨付き肉を長時間じっくり煮込み、醤油と砂糖で甘辛く味を含ませて作る。これを那覇そばと同じ小麦麺・同じ豚骨かつおだしに合わせるのが基本の作り方で、麺とスープの型はそのまま受け継ぎながら、トッピングだけを大きく発展させた一杯といえる。骨から出るコラーゲンがスープにとろみを添えることもあり、飲み干した後の満足感も大きい。
なぜこの形になったのか
沖縄生麺協同組合の記録によれば、1975年に名護でソーキそばが登場したとされる。骨付き肉を柔らかく甘辛く煮込んだソーキを沖縄そばにのせるという組み合わせは、それまで具を控えめに盛っていたそばの概念を大きく広げるものだったと伝わる。豚を余さず食べる沖縄の食文化が、骨付き肉というトッピングの選択にも表れている。
食べに行く前に
同じ系統の料理
この土地の食材と料理
対比
同じ沖縄県
- 足ティビチ豚足を昆布や大根とともに、骨がすっと抜けるほどやわらかくなるまで長時間煮こむ。「弱った部位と同じ部位を食べる」という以類補類の考え方から、脚に不調のある人や年配者、美容を気づかう人に好まれてきたとされる。
- 泡盛タイ米と黒麹だけを使い、米のすべてを麹にする全麹仕込みで造る沖縄の蒸留酒。黒麹由来のクエン酸のおかげで高温多湿の気候でももろみが腐敗しにくいとされ、単式蒸留機で仕上げる焼酎の仲間だという。
- 血イリチー豚の血に、豚肉やにんじん、きくらげなどを加えて炒め煮にする沖縄独特の料理。不調のある部位と同じ部位を食べて補うという以類補類の考えから貧血予防の薬効も期待され、旧正月前や法事の供え物として振る舞われてきた。
- チムシンジ豚レバーと黄色い島にんじんを煎じるように煮こむ、体調がすぐれない時のための滋養食。食事がそのまま薬になるという「クスイムン」の考え方に基づく料理で、貧血気味の時や風邪をひいた時によくつくられてきた。
- ゴーヤーチャンプルー苦味のあるゴーヤーを、しっかりとした沖縄豆腐や卵と炒め合わせる。豆腐が入ってはじめて「チャンプルー」と呼べるとされ、夏の暑さで落ちる食欲とビタミンCの摂取を同時に支える一皿として、季節を問わず食卓に上る。
- 花酒日本最西端の与那国島でのみ製造される、アルコール分60度前後の蒸留酒。原料や製法は泡盛と同じだが、度数が泡盛の上限を超えるため酒税法上は「スピリッツ」として区別されているという。