茶・飲料 ── 日本茶
八女茶
Yame-cha
約600年前、明から持ち帰られた茶の技法が伝わったとされる福岡県の茶どころ。山間部の黒木町・上陽町・星野村では稲わらを使う伝統的な被覆栽培が続けられ、玉露の産地として知られてきたという。
- 発祥: 福岡県八女市
- 産地
- 東京から西へ約890km
福岡県八女市
何でできているか
1423年、禅僧の栄林周瑞が明国から持ち帰った茶の種子と製茶技法を、筑後国の庄屋・松尾太郎五郎久家に伝えたのが始まりとされる。八女市の山間部にあたる黒木町・上陽町・星野村では、今も稲わらを使った昔ながらの被覆栽培が続けられ、玉露の産地として知られてきたという。甘くコクのある旨みの強い味わいが特徴とされる。被覆した葉は濃い緑色を保ち、湯に入れると覆い香とともに濃厚な旨みが広がり、渋みはほとんど感じられないとされる。
どう作るのか
収量よりも質を重んじる「芽重型」と呼ばれる栽培方法と、深く蒸す製法を組み合わせて仕上げるとされる。玉露づくりでは、稲わらを使う伝統的な被覆栽培の技術が受け継がれ、全国茶品評会で長年にわたり上位の評価を得てきたという。稲わらでの被覆はよしずより光を細かく調整しやすいとされ、日数はおよそ2週間前後が目安といわれる。
なぜこの形になったのか
1925年、地域ごとにばらばらだった茶の呼び名と製法を「八女茶」の名にまとめる動きがあったと伝わる。山間部という被覆栽培に適した地形と、質を優先する栽培方針が結びつき、高級茶の産地としての地位を築いてきたとされる。黒木町・上陽町・星野村は矢部川上流の山あいにあり、霧が立ちやすい谷筋の地形が被覆栽培との相性を良くしてきたと伝わる。
食べに行く前に
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この土地の食材と料理
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- あぶってかもスズメダイに塩をまぶして一晩おき、鱗も内臓も除かずに炙る。小骨が多く敬遠されがちな魚だが、明治期の博多湾で大量に獲れた際に塩をふって焼いてみたのが始まりと伝わる。
- あちゃら漬け白瓜やなす、れんこんなど夏野菜を赤唐辛子入りの甘酢に漬ける。博多湾の南蛮貿易で伝わったポルトガル語「アチャール」が語源とされ、お盆に客をもてなす縁起物の奇数野菜を使うという。
- あまぎのかわたけ朝倉市の黄金川だけで採れる天然の淡水海苔を、三杯酢や甘酢で和えて食べる。江戸時代には将軍への献上品だったと伝わる希少な食材で、現在は絶滅危惧種として保全活動が続くという。
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- かぼちゃのだんご汁豊前市三毛門産の大玉かぼちゃをとろとろに煮て、練った小麦粉をちぎり入れる汁物。約450年前にポルトガル伝来という三毛門かぼちゃは、食べ物が乏しかった時代の命をつなぐ味だったという。
- ちゃんらー北九州市門司区の食堂で生まれたとされる麺料理。ちゃんぽん麺をいりこだしのうどん風つゆに入れた一杯で、長崎ちゃんぽんを食べたいが小遣いが足りない生徒のために考えられたと伝わる。