茶・飲料 ── 日本茶
鹿児島茶
Kagoshima-cha
荒茶の生産量が多い鹿児島県の茶どころ。全国では「やぶきた」という単一品種が主流だが、鹿児島では多様な品種が栽培され、産地ごとの個性や需要に応じた茶づくりが行われているという。
- 発祥: 鹿児島県南九州市(知覧・頴娃)
- 産地
- 東京から南西へ約990km
鹿児島県南九州市(知覧・頴娃)
系譜
鹿児島茶鹿児島の碾茶
何でできているか
南九州市の知覧・頴娃地区を中心とした、日本有数の茶産地とされる。全国では「やぶきた」という品種が約7割を占めるのに対し、鹿児島県ではその割合が3割程度にとどまり、さまざまな品種が栽培されているという。温暖な気候を活かし、早い時期から新茶を出荷できることも特徴とされる。早い時期に出る新茶は若々しい香りとさっぱりした渋みを持つとされ、品種による味の違いも他産地より幅があるという。
どう作るのか
広い平坦地を活かした大規模な機械化栽培が主流とされ、品種ごとに摘採時期をずらすことで年間を通じた生産が可能になっているという。荒茶の生産量では全国一とされ、品種の多さを活かして煎茶からかぶせ茶、碾茶まで幅広い種類の茶を生産している産地とされる。知覧・頴娃一帯は開聞岳のふもとに広がる平坦な茶園が多く、機械で摘採しやすい地形が大規模化を後押ししてきたとされる。
なぜこの形になったのか
温暖な気候と広い平坦地という地形条件が、大規模な機械化栽培に向いていたと伝わる。単一品種に頼らず多様な品種を育ててきたことが、消費者の好みや需要の変化に応じて生産の幅を広げる土台になったとされる。火山灰土壌のシラス台地は水はけが良く、根が深く張りやすいとされ、茶の栽培に適した土地条件の一つとして挙げられてきたという。
食べに行く前に
同じ系統の料理
この土地の食材と料理
同じ鹿児島県
- 油ゾーメン豚肉とそうめんをだし汁ごと炒め、油と出汁を乳化させてまとわせる奄美地域の一皿。小麦を育てない奄美でそうめんが根づいた経緯は定かでないが、八月踊りなど人が集まる行事に欠かせない。
- あくまき灰汁に浸したもち米を孟宗竹の皮で包み、灰汁水で数時間煮こむ端午の節句の餅菓子。西郷隆盛も戦陣食として食べたと伝わり、灰汁のアルカリ性が雑菌の繁殖を抑え、高温多湿の鹿児島で長期保存を可能にした。
- 奄美黒糖焼酎鹿児島県の奄美群島だけで製造が許されている黒糖焼酎。サトウキビの栽培が盛んなこの島々ならではの甘い香りを持つとされ、約30の蔵元が米麹を使う酒税法上の条件を守りながら個性を競っているという。
- 豚骨野菜大きく切った骨付き豚肉とツワブキ、大根、里芋の在来種コシャマンを大鍋で煮こむ、奄美地域の大晦日に欠かせない料理。別名ウァンフィネヤッセといい、島豚を余さず食べ尽くす知恵の一皿とされる。
- 豚汁豚肉と大根、里芋などを煮こむ味噌汁で、飼育頭数の多い鹿児島の豚と、麹が多く甘みの強い麦味噌を合わせてつくる。冬に体を温める一椀として、家庭でも給食でも広く親しまれている。
- 豚味噌ゆでた豚肉を味噌や砂糖と混ぜ合わせてつくる常備菜。奄美地域では落花生やカツオ節も加える。年に一度しめる島豚を余さず食べるため、保存のきく料理として塩漬けなどとともに生まれたと伝わる。