鍋・汁もの
つぼ煮
Tsuboni
干して保存した山菜くごみを戻し、にんじんや里芋、油揚げとともに醤油だしで煮る。立山信仰の宿坊で振る舞われた精進料理が発祥とされ、蓋付きの朱塗りの椀「つぼ椀」に盛ったことが名の由来という。
- 発祥: 富山県立山町
- 東京から北西へ約250km
富山県立山町
何でできているか
乾燥させたくごみ(クサソテツの若芽)を戻し、にんじんや里芋、油揚げとともに醤油ベースのだしで煮込んだ具だくさんの煮物。くごみのぬめりを帯びたやわらかな食感が煮汁にとろみを与え、噛むと山の若芽ならではのほろ苦さとうまみがじんわりと広がる。里芋のほくほくとした食感との対比も楽しめる、滋味深い一品とされる。
どう作るのか
干しくごみはゆでて戻し、2日ほど水にさらしてあくを抜く。にんじん、里芋、油揚げは食べやすい大きさに切る。くごみとにんじんを油で炒めてから、だし汁とそのほかの具材を加えて煮込む。材料がやわらかくなったら醤油などで味を整え、さらにじっくり煮詰めてゆく。油で炒める一手間が、うまみを引き出す大切なこつだという。
なぜこの形になったのか
古くから信仰を集める霊山を仰ぐ地区では、かつて登拝者をもてなした宿坊の精進料理のひとつとしてこの煮物が振る舞われたと伝わる。旬の短い山菜を一年中食べられるよう丁寧に干して蓄える知恵が、山里の厳しい暮らしを長く支えてきたとされ、その精進の心が今も変わらず家庭の日常食として静かに受け継がれているという。
食べに行く前に
同じ系統の料理
この土地の食材と料理
同じ富山県
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