鍋・汁もの
こしね汁
Koshine Jiru
富岡市婦人会連合会が考案した、こんにゃく・しいたけ・ねぎの頭文字を取った汁物。世界遺産・富岡製糸場の街で養蚕から農業へと移った土地の恵みを一杯に詰め込んでいる。
- 発祥: 群馬県富岡市
- 東京から北西へ約100km
群馬県富岡市
系譜
こしね汁ざく煮
何でできているか
こんにゃく、しいたけ、ねぎを中心とした具だくさんの味噌汁とされる。こんにゃくの弾力としいたけの香り、ねぎの甘みがだしに溶け込み、地元の恵みをひと椀に詰め込んだような、食べ応えのある一杯だという。地元でとれる根菜や豆腐、豚肉などを加えることも多く、ひと椀で栄養がしっかりと取れる汁物として親しまれているという。
どう作るのか
こんにゃく、しいたけ、ねぎの3つを必ず用い、火の通りにくい野菜や肉を先に炒めてからだし汁で煮て、味噌や醤油で味を調える。油揚げや豆腐、ねぎなど火が通りやすい具材は仕上げに加えると伝わる。使う野菜や味噌の配合は家庭ごとに異なり、それぞれの家の味として受け継がれてきたと伝わる。こんにゃくは食べやすい大きさに手でちぎって加える家庭もあると伝わる。
なぜこの形になったのか
湿気を嫌うこんにゃくや原木しいたけ、太いねぎなど、からっとした気候が育む特産品を生かそうと考案された料理とされる。かつて盛んだった養蚕業に代わり農業へと力を入れる中で、地元の恵みを一つの汁物にまとめる知恵として生まれたと伝わる。妙義山などの山々に囲まれた自然豊かな土地で、温暖な気候が育む農畜産物を生かして考案された料理だという。
食べに行く前に
同じ系統の料理
この土地の食材と料理
同じ群馬県
- 藤岡ラーメンあっさりした醤油スープの中華そば。町の食堂文化に根付く。
- あまねじ甘く煮た小豆汁に、水で練った小麦粉の団子を落として煮込むおやつ。渋川市で主に食べられ、川場村では「あまだんご」と呼ぶ。農作業の合間にとる小昼飯の甘味として親しまれてきた。
- 鮎塩焼き群馬県魚の鮎を、生きたまま串にジグザグに刺して塩をふり、炭火で焼き上げたシンプルな一品。神流川の鮎は香り高く身が締まり、6月の解禁とともに県内外から食通が訪れる。
- 呉汁すりつぶした大豆の「呉」を、旬の野菜と一緒に味噌汁に加えて煮込む一品。大豆の産地・群馬で新豆の採れる秋から冬にかけて作られ、体を芯から温める栄養食として親しまれてきた。
- かて飯米に麦や豆、大根などの「かて」を加えて炊いたご飯。米不足の時代のかさ増し料理が起源で、現在は五目ご飯として親しまれる。学業成就を願う天神講の日に供されることが多い。
- ソースカツ丼鰻のたれにウスターソースを合わせたオリジナルソースにくぐらせた豚ヒレカツを、ご飯にのせた丼。織物業の街・桐生市で出前のごちそうとして広まり、県内各地に定着した。