鍋・汁もの
呉汁
Gojiru
一晩水に浸けた大豆をすり潰した「呉」を溶かし込む味噌汁で、報恩講に集まった人々にふるまう精進料理の一つと伝わる。ふわりとしたコクとたっぷりの大豆で滋養があり、冬の家庭料理として親しまれてきた。
- 発祥: 福井県
- 東京から西へ約320km
系譜
何でできているか
一晩水に浸した大豆をすりつぶした「呉」をたっぷり溶かした味噌汁で、ふわふわとした大豆のコクと味噌の塩気が合わさり、体の芯から温まる滋養深い味わいだという。とろみのある口当たりで、ねぎの香りや唐辛子の刺激を効かせて食べるのが好まれると伝わる。ふきこぼれやすいので煮るときは目を離せないそうで、地域によっては「豆汁」「ひき汁」とも呼ばれるという。
どう作るのか
一晩水に浸けた大豆を臭みが取れるまで煮て、すり鉢やミキサーでなめらかな呉をつくり、具材とともに煮立ててから味噌を溶き入れるという。すり鉢でつぶすと一時間以上かかるが、大豆の粉を使えば手早く仕上がるなど、家庭の生活に合わせたつくり方があるそうだ。刻みねぎを添えて熱いうちにいただくのが定番で、水でもどした大豆や煮豆をすりつぶすレシピもあるという。
なぜこの形になったのか
浄土真宗の年中最大行事である報恩講のもてなし料理として広まったとされ、肉や魚を使わない精進料理のなかで、大豆をすりつぶした呉汁がたんぱく源として重宝されたといわれる。寒さの厳しい嶺北の冬を乗り切る温かい滋養食として、各家庭の味を伴いながら受け継がれてきたそうで、結婚式や葬式、寒い季節の家庭料理としても出されるという。
食べに行く前に
同じ系統の料理
この土地の食材と料理
同じ福井県
- 厚揚げの煮たの湯抜きして十文字に切り込みを入れた厚揚げを、だしと醤油、みりんで甘辛く煮てしょうが汁を効かせる福井の日常菜。油揚げの消費量が全国有数の土地で、報恩講のごちそうから各家庭の定番になったと伝わる。
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