惣菜
ピーナッツ味噌/落花生味噌
Pinattsu Miso
国内有数の落花生産地・茨城県で、規格外の豆を無駄にしないよう考案された味噌和え。すり潰した落花生を味噌や砂糖と練り合わせ、ごはんのお供や酒の肴として常備菜にされる。
- 発祥: 茨城県
- 東京から北東へ約100km
何でできているか
規格外で市場に出回らない落花生を炒り、砂糖・みりん・酒を加えた赤味噌でなめらかになるまで練り上げた常備菜とされる。落花生の香ばしさとほっくりとした食感に、味噌の塩気と甘みが絡み合い、ごはんのお供にも酒の肴にもなる、家庭ごとに味噌の種類や甘さの加減が少しずつ違う、いまも県内で広く親しまれている一品とされる。
どう作るのか
ごま油で生の落花生をこがさないように炒り、砂糖・みりん・酒を加えて砂糖が溶けるまで混ぜる。赤味噌を加えてなめらかになるまで3〜4分練り、最後に白ごまを加えて火を止める。甘さを控えたいときは砂糖を減らしてみりんで味噌をのばすと、塩気の効いた味わいに仕上がり、酒の肴にもごはんのお供にもよく合う仕上がりになる。
なぜこの形になったのか
落花生が豊富にとれる茨城県で、市場に出せない規格外の実を無駄にしない工夫として、農家が考案したとされる料理とされる。加工することで長く保存がきくようになり、落花生が食べきれないほど手に入ったときの常備菜として、いまも家庭や学校給食、スーパーマーケットなどで広く親しまれているという、素朴な郷土の味とされる。
食べに行く前に
同じ系統の料理
この土地の食材と料理
対比
同じ茨城県
- 赤餅赤みを帯びたもろこし粉を湯で練り、だんご状にゆでてあんこやきなこをまぶす餅。稲や小麦が育ちにくい水害の多い地域で、もろこしだけが被害を免れたことから主食代わりに食べられてきた。
- あんこう鍋あんこうの身や皮、肝、胃袋などを野菜と煮る、茨城県北の冬の鍋。漁師が船上で食べたどぶ汁を、食べやすく仕上げたものとされる。味噌仕立てと醤油仕立てがある。旬は11月から3月ごろにあたる。
- あんこうの共酢ゆでたアンコウの身やヒレ、肝など複数の部位を、肝を練り込んだ酢味噌につけて食べる北部地域の冬の料理。西のフグ東のアンコウと並び称される茨城の冬の味覚として親しまれる。
- がりがりなます大根を「鬼おろし」という竹製のおろし器で粗くガリガリとすりおろし、酢漬けの魚と和えるなます。粗い食感が身上で、正月など人が集まる席でよく振る舞われてきた。ボラやコイが使われることもある。
- 五目いなりずし油揚げに、人参やごぼう、しいたけを混ぜ込んだ酢飯を詰めたいなりずし。笠間稲荷神社の門前町・笠間市では、そばやくるみも加えた華やかな具で古くから参詣客をもてなしてきたと伝わる。
- ごさい漬け塩漬けにして発酵させたイワシと大根を、柚子と唐辛子とともに漬け込む鹿行地域の冬の保存食。近年はイワシの水揚げが減り、代わりにサンマでつくられることが多くなっている。