惣菜
暮れの煮物
Kure no Nimono
くじら肉を大根や人参、こんにゃく、糸昆布と煮込む高知の年越し料理。大きなものを食べて「大物になるように」との願いが込められたとされ、捕鯨の町として知られる室戸市がその文化を担ってきた。
- 発祥: 高知県室戸市
- 東京から南西へ約580km
高知県室戸市
何でできているか
だしの効いた醤油味の煮汁に、くじらの赤身と糸昆布、大根や人参がやわらかく煮含められた年越しの一皿だという。大きなくじらを食べることで「大物になるように」との願いを込めたと伝わり、くじらが手に入りやすかった時代は大晦日が近づくと魚屋に並ぶのが恒例だったという。山間部では乾燥させた「コロ」と呼ばれるくじら肉が使われるほど、欠かせない食材だったとされる。
どう作るのか
くじらを鍋で煮て、出てくるアクをこまめに取り除く。長く煮すぎると肉がかたくなるため頃合いを見て取り出しておく。くじらのだし汁に醤油やみりん、砂糖を加えて味をととのえ、下ゆでした大根や人参、こんにゃくなどを加えて再び煮る。野菜が煮えたら仕上げにくじら肉と糸昆布を戻し入れて完成とされる。半解凍のまま刺身で味わうと、シャリシャリとした独特の食感が楽しめるという。
なぜこの形になったのか
太平洋を回遊するくじらが土佐湾を横切る時期を見計らい、鯨組と呼ばれる漁業集団が捕鯨をおこなってきたと伝わる。江戸時代初期に始まったとされる土佐湾の捕鯨は、昭和11年まで300年以上続けられたという。くじらの赤身以外にも腹肉や舌など無駄になる部位が少なく、竜田揚げや水菜と炊くハリハリ鍋など食べ方も多彩で、越知町では伝統野菜の大平かぶと合わせる食べ方も伝わっているという。
食べに行く前に
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この土地の食材と料理
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- チャーテの和え物熱帯アメリカ原産のウリ科植物チャーテ(ハヤトウリ)を生のまま和え物にする高知の秋の家庭料理。1株で100個以上実るため自家消費や近所への差し入れに使われ、栽培しやすい山間部で特に親しまれている。
- 中日そばうどんだしに中華麺を合わせた、高知県香南市赤岡町生まれの郷土麺。ちりめんじゃこやとろろ昆布が定番の具で、うどんとラーメンそれぞれの手間を省く工夫から生まれたと伝わる一杯である。
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