惣菜
かしきり
Kashikiri
かしの実(どんぐり)を粉砕し、水を何度も替えて2日ほどかけて渋抜きしてから練り上げる豆腐状の食品。飢饉の際の救荒食として山間部で広く食べられたが、今では安芸市南部でのみ伝わる貴重な料理という。
- 発祥: 高知県安芸市
- 東京から南西へ約590km
高知県安芸市
何でできているか
かしの実からとったでんぷんをのり状に練り上げ、型に流して冷やし固めた素朴な豆腐状の食べ物だという。安芸市南部に伝わる郷土料理で、朝鮮半島から伝わったと伝わり、耕作に向かない山間部でかしの実と水だけでつくれることから根づいたとされる。かつては高知県内で広く食べられていたが、いまでは安芸市でしか食べられていない貴重な料理になっているという。
どう作るのか
殻から取り出したかしの実を水とともに粉砕し、上澄み液が澄むまで水を替える作業を10回ほど繰り返して渋みを抜く。下準備には2日ほどかかるとされる。水とともに鍋にかけて焦げないようにかき混ぜ、でんぷんがのり状になったら型に流し込んで冷やし固める。固まったら適当な大きさに切り分け、葉にんにくや味噌、米酢を混ぜた「ぬた」をつけていただく。
なぜこの形になったのか
10月の終わりごろ、かしの実を山に拾いに行く習慣があったと伝わる。天日干しで乾燥させ、割れ目ができるまで待ってから中身を取り出す様子は「かしの実が笑う」と表現されてきたという。食料難の時代には救荒食として重宝され、かしきりづくりは家を守る年配者の役目であることが多かったとされる。韓国にはトトリムクという似た料理があり、共通の由来をうかがわせるという。
食べに行く前に
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この土地の食材と料理
同じ高知県
- チャーテの和え物熱帯アメリカ原産のウリ科植物チャーテ(ハヤトウリ)を生のまま和え物にする高知の秋の家庭料理。1株で100個以上実るため自家消費や近所への差し入れに使われ、栽培しやすい山間部で特に親しまれている。
- 中日そばうどんだしに中華麺を合わせた、高知県香南市赤岡町生まれの郷土麺。ちりめんじゃこやとろろ昆布が定番の具で、うどんとラーメンそれぞれの手間を省く工夫から生まれたと伝わる一杯である。
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