焼きもの
みょうがの葉焼き
Myoga no Hayaki
小麦粉ともち米粉に砂糖と味噌を練り合わせ、みょうがの葉に包んで焼くおやつ。葉の香りが移った素朴な甘さがあり、農作業の合間やお盆の供え物として食べられてきたと伝わる。
- 発祥: 宮城県
- 東京から北へ約360km
何でできているか
小麦粉やもち米粉に砂糖と味噌を練り込んだ生地を、大きく育ったみょうがの葉で包んで焼く素朴なおやつ。焼くうちにみょうがの葉の香りが生地に移り、食べるときに葉をはがすとさわやかな香りがふわりと立つという。ほのかな甘さとみょうがの清涼感が合わさり、菓子類が少なかった時代に親しまれてきた味だという。うどんやそばの薬味にも使われる身近な香味野菜が、おやつにも姿を変えるという。
どう作るのか
小麦粉やもち米粉と砂糖、味噌をよく混ぜ合わせ、大きく育ったみょうがの葉に包んで焼く。食べるときには葉をはがして中の生地だけをいただく。農作業の休憩時に子どものおやつとしてつくられてきたほか、お盆の8月13日につくって仏壇に供え、迎え火でご先祖を迎えたのちにおさがりとしていただく風習も残っているという。地域によっては同じ発想の葉物おやつが伝わっているという。
なぜこの形になったのか
みょうがの葉が大きく育つ夏、農作業の合間に手軽につくれるおやつとして生まれたと考えられる。菓子類があまりなかった時代、身近な材料で手早くつくれる甘みとして子どもたちに親しまれてきたことに加え、お盆にご先祖を迎える供え物としての役割も担ってきたと伝わる。葉の香りを移すという発想が、素朴な菓子に季節感を添えてきたという。
食べに行く前に
同じ系統の料理
この土地の食材と料理
対比
同じ宮城県
- 油麩丼棒状にして揚げた油麩を、かつ丼のように甘辛い出汁で煮て卵でとじ、ご飯にのせた登米市の丼。豆腐店が保存の利く麩を考案したのが始まりで、地元旅館の女将が丼に仕立てたと伝わる。
- あざら長く漬け込んで酸味の増した白菜の古漬けと、メヌケのあらを酒粕でじっくり煮込む気仙沼の料理。冷めても、翌日煮返してもうまみが増すと伝わる、庶民に親しまれてきた一皿。
- どんこ汁石巻港や気仙沼港で水揚げされるドンコを大根や豆腐とともに味噌で仕立てた冬の汁物。口が大きく尻がすぼまる姿から金運の縁起魚とされ、えびす講に神棚へ供える風習も伝わる。
- エビ餅田んぼの用水路や沼で獲れる沼エビを醤油と酒で調味し、つきたての餅に姿のまま絡めた栗原の餅料理。紅白の彩りが美しく、正月に来客をもてなす一皿として代々受け継がれてきたと伝わる。
- ふすべ餅素焼きにして囲炉裏でいぶしたドジョウを粉状にし、大根やごぼうと炒め煮にして醤油と唐辛子で仕上げた餡を、つきたての餅に絡める。海から遠い栗原の内陸ならではの餅料理と伝わる。