焼きもの
五平餅
Gohei Mochi
炊きたてのうるち米を潰して串に刺し、味噌だれをつけて焼き上げる。中部地方の山間部発祑とされ、山仕事の安全を祈る祭りの前夜につくられてきたと伝わる、奥三河をはじめ中部山間部一帯の料理とされる。
- 発祥: 愛知県豊田市
- 東京から西へ約250km
愛知県豊田市
何でできているか
五平餅は、炊きたてのうるち米を潰して餅のような状態にし、平たく串に刺して味噌だれをつけて焼く料理。中部地方の山間部が発祥とされ、木こりや狩人など山仕事をする人々が、山仕事の安全を祈る祭り「山の講」の前夜につくって食べていたと伝わる。平たい楕円形のわらじ型が一般的とされるが、だんご型などかたちも様々あるという。
どう作るのか
炊きたてのうるち米をしっかり潰し、平たく握って串に刺す。味噌だれをつけて焼き上げて食べる。なるべく薄く握り、芯までしっかり火を通すのがおいしく仕上げるこつとされる。味噌だれはくるみやごま、落花生、にんにく、ねぎなどを練り込むこともあり、家庭や店舗ごとに味が異なるという。表面を波型にするとたれがのりやすいとされる。
なぜこの形になったのか
「五平」の名の由来には諸説あり、神様への供物「御幣」の形に似せたという説や、山仕事をする人の携帯食から生まれたという説、五平さんという人物がにぎり飯に味噌を塗って焚き火であぶったのが始まりという説が伝わる。米が貴重だった江戸時代は、祭りなどのハレの場で振る舞われていたとされ、現在は行楽先での食べ歩きグルメとしても人気だという。
食べに行く前に
同じ系統の料理
この土地の食材と料理
対比
同じ愛知県
- ふな味噌フナを大豆とともに弱火で5時間ほど煮こんでから、豆味噌と砂糖のたれで仕上げる。木曽三川下流域の川魚料理で、12月後半から1月にとれる寒ブナが脂がのって美味とされ、骨まで柔らかくなるまで煮こむとされる。
- 箱ずし木枠に酢飯を詰め、エビやアナゴ、干ししいたけ、錦糸卵などを斜めに配置して押しかためる。皆が平等にさまざまな味を楽しめるよう具材を斜めに置くのが尾張・西三河地域の特徴とされ、祝い事でつくられてきたとされる。
- へぼ飯地蜂(クロスズメバチ)の成虫と幼虫を甘辛く煮つけ、炊きたてのごはんに混ぜ込む。信州から奥三河の山間部にかけて貴重なタンパク源とされてきたと伝わり、現在はごちそうとして客人にふるまわれるとされる。
- いがまんじゅう米粉の生地で粒あんを包み、表面に着色したもち米をつける。もち米の粒が栗の「いが」に似ることが名の由来の一説とされ、西三河地域では桃の節句にお雛様へ供える風習が伝わる。
- 味噌おでん土鍋の中央に味噌だれの壺を置き、大根や豆腐などをだしで煮てから壺の味噌につけて食べる。江戸で醤油だしの「関東煮」が広まる一方、愛知では豆味噌(八丁味噌)をつけて食べる方法が根づいたと伝わる。
- もろこずしモロコという小さなコイ科の川魚を甘辛く煮て、木枠のすし飯の上に斜めに並べて押す。尾張地域の水郷地帯に伝わる箱ずしの一種とされ、漁獲量の減少で高級魚となったモロコの代わりにハヤを使うこともあるとされる。