発酵・保存
はまなみそ
Hamana Miso
米麹でつくった甘酒に豆麹と醤油、塩漬けなすを混ぜて重石をし、20日ほど発酵させる福井の冬の保存食。徳川家康の好物「浜納豆」が越前に伝わり土地の気候に合わせて変化したものと伝わり、酒の肴にもよく合う。
- 発祥: 福井県
- 東京から西へ約320km
何でできているか
米麹の甘酒に豆麹や醤油、塩漬けなすやしその実を加えて発酵させた冬限定の一品で、甘酒のほんのりした甘さに麹の旨みと醤油の香ばしさが重なり、噛むとなすのこりっとした歯ごたえが後を追うという。ごはんにも酒の肴にもよく合い、餅やきゅうりにつけて食べる楽しみ方もあると伝わり、大豆が主原料のため冬の貴重なたんぱく源にもなったそうだ。
どう作るのか
湯と米麹でつくった甘酒を弱火で炊いて酸味を防ぎ、冷めたところへ醤油を加えた豆麹をよく混ぜ込むという。塩出しした塩漬けなすに熱湯をかけて臭みを抜き、甘酒や豆麹、しその実、しょうが、白ごま、唐辛子とともに軽く重石をして一日一回混ぜながら二十日ほど寝かせると美味しくなるそうで、旬は十月から二月にかけてだという。
なぜこの形になったのか
江戸時代、越前へ入った領主が浜松の食文化を持ち込んだのが始まりとされ、それが福井の風土に合わせて冬を越す発酵食へと形を変えたといわれる。大豆を主原料とするため貴重な冬のたんぱく源として保存され、正月のあいさつ回りで自家製のものをふるまう習わしもあったと伝わり、寒さの厳しい季節限定の味として今に続くという。
同じ系統の料理
この土地の食材と料理
同じ福井県
- 厚揚げの煮たの湯抜きして十文字に切り込みを入れた厚揚げを、だしと醤油、みりんで甘辛く煮てしょうが汁を効かせる福井の日常菜。油揚げの消費量が全国有数の土地で、報恩講のごちそうから各家庭の定番になったと伝わる。
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