肉 ── 銘柄豚
フジキンカ
Fuji Kinka
静岡県が育成した系統豚「フジロック」に、中国浙江省原産の希少品種・金華豚を掛け合わせて作出した、静岡県だけの豚。金華豚のやわらかな肉質とフジロック譲りの霜降りを併せ持つとされる。
- 発祥: 静岡県菊川市
- 東京から南西へ約180km
静岡県菊川市
系譜
フジキンカローズポーク
何でできているか
中国原産の金華豚とデュロック系の系統豚を交配した豚で、金華豚譲りのやわらかな肉質と、細かな霜降りを併せ持つとされる。脂は上品な甘みがあり、少量でも満足感があると語られる。赤身にもきめ細かさが表れているという。見た目の色合いも独特で、他の三元豚とは違う個性が表れているという。希少種らしい深みのある赤身の色も特徴とされる。
どう作るのか
静岡県が育成した系統豚「フジロック」に、中国浙江省原産の希少品種・金華豚を掛け合わせて作出した豚とされる。金華豚のやわらかな肉質とフジロック譲りの霜降りを併せ持つよう狙った交配という。希少な海外品種を扱う分、飼育頭数も限られているとされる。交配や飼育の記録は静岡県が管理し、系統の維持に努めているとされる。血統の管理には特に注意が払われているという。
なぜこの形になったのか
静岡県だけの豚という位置づけは、海外の希少品種をあえて掛け合わせるという珍しい選択から生まれているとされる。県が独自に持つ系統豚を土台にしながら、外の血を取り入れて個性を作る発想は、他の多くの銘柄豚が国内三品種の組み合わせにとどまるなかで異色といえる。一県だけで完結する希少な銘柄であることが、逆に県外への発信力にもつながっているという見方もある。
食べに行く前に
同じ系統の料理
この土地の食材と料理
同じ静岡県
- 安倍川もちつきたての餅に砂糖入りのきな粉をまぶす。県内を流れる安倍川にちなむ名で、東海道を旅する人に安倍川の茶屋の名物として親しまれ、『東海道中膝栗毛』にも登場したと伝わる。
- ぼくめし蒸したウナギとささがきごぼうを煮て、炊きたてのごはんに混ぜ込む。太すぎて売り物にならなかったウナギを養鰻場の「木杭(ぼっくい)」でまかない飯にしたのが名の由来と伝わる、大井川流域の混ぜごはん。
- 藤枝朝ラーメン朝からラーメンを食べる習慣。温かい一杯と冷たい一杯をセットで頼む型がある。
- 富士宮やきそば戦後、富士宮市内の駄菓子屋やお好み焼き店で子ども向けのおやつとして広まった。コシの強い蒸し麺、ラードを搾った後の「肉かす」、いわしの削り粉「だし粉」の3点が土地の型を作っている。
- がわ生のカツオをたたき、きゅうりや梅干し、青しそとともに味噌で溶いた冷たい汁。カツオ漁に出た漁師が船上で氷水に味噌を溶くとき「ガワガワ」と音がしたことが名の由来と伝わる、夏の漁師めしだったとされる。
- げんなり寿司甘く煮たにんじんを詰めた酢飯を型に押し、キンメダイの紅白のそぼろをのせる押し寿司。結婚式や七五三などの祝い事でつくられ、その大きさに食べるだけで「げんなり」してしまうことが名の由来と伝わる。