肉 ── 銘柄豚
愛とん
Aiton
愛知県が独自に改良した3系統の種豚をもとにした豚。県内ではこれを素材に、みかわポークなど複数の地域銘柄豚が作られているとされ、県産豚肉全体の土台を担う存在とされる。
- 発祥: 愛知県
- 東京から西へ約270km
何でできているか
特定の一頭というより、県内の豚肉の土台となる種豚そのものを指す言葉とされる。この系統をもとに作られる豚肉には、地域ごとに違う個性が出るとされ、愛とん自体は素材としての安定感を担うという。脂の質より血統の管理そのものが持ち味とも言える。そのため愛とん単体としての味の個性よりも、そこから生まれる各銘柄の違いこそが特徴とされる。
どう作るのか
愛知県が独自に改良した3系統の種豚をもとにした豚で、これを素材にみかわポークなど複数の地域銘柄豚が作られているとされる。1つの銘柄というより、県産豚肉全体を支える土台の役割を担っているという。改良には長い年月をかけたと伝わる。改良の過程では複数の系統を掛け合わせ、目的に応じて使い分けられているという。改良の成果は複数の地域銘柄に受け継がれているという。
なぜこの形になったのか
愛知県が種豚の改良にみずから取り組み、それを複数の地域銘柄が共有する仕組みは、県が旗振り役となって地域ブランドを支える発想の表れとされる。特定の土地の物語を持つ銘柄が多いなかで、愛とんは「土台」という違う役割を引き受けている点に個性があると読める。土台としての役割に徹する設計は、県全体で品質を底上げしようとする発想の表れとも言える。
食べに行く前に
同じ系統の料理
この土地の食材と料理
同じ愛知県
- ふな味噌フナを大豆とともに弱火で5時間ほど煮こんでから、豆味噌と砂糖のたれで仕上げる。木曽三川下流域の川魚料理で、12月後半から1月にとれる寒ブナが脂がのって美味とされ、骨まで柔らかくなるまで煮こむとされる。
- 五平餅炊きたてのうるち米を潰して串に刺し、味噌だれをつけて焼き上げる。中部地方の山間部発祑とされ、山仕事の安全を祈る祭りの前夜につくられてきたと伝わる、奥三河をはじめ中部山間部一帯の料理とされる。
- 箱ずし木枠に酢飯を詰め、エビやアナゴ、干ししいたけ、錦糸卵などを斜めに配置して押しかためる。皆が平等にさまざまな味を楽しめるよう具材を斜めに置くのが尾張・西三河地域の特徴とされ、祝い事でつくられてきたとされる。
- へぼ飯地蜂(クロスズメバチ)の成虫と幼虫を甘辛く煮つけ、炊きたてのごはんに混ぜ込む。信州から奥三河の山間部にかけて貴重なタンパク源とされてきたと伝わり、現在はごちそうとして客人にふるまわれるとされる。
- いがまんじゅう米粉の生地で粒あんを包み、表面に着色したもち米をつける。もち米の粒が栗の「いが」に似ることが名の由来の一説とされ、西三河地域では桃の節句にお雛様へ供える風習が伝わる。
- 味噌おでん土鍋の中央に味噌だれの壺を置き、大根や豆腐などをだしで煮てから壺の味噌につけて食べる。江戸で醤油だしの「関東煮」が広まる一方、愛知では豆味噌(八丁味噌)をつけて食べる方法が根づいたと伝わる。