肉 ── 銘柄豚
茶美豚
Chamiton
緑茶粉末とさつまいもを加えた専用飼料で育てる豚。カテキンとビタミンEの抗酸化作用により、肉の鮮度が保たれ臭みが少なくなるとされ、鹿児島県を中心とした農場で飼育される。
- 発祥: 鹿児島県
- 東京から南西へ約970km
鹿児島県
何でできているか
緑茶粉末とさつまいもを加えた飼料で育つ豚で、脂に軽やかな香りがあり臭みが少ないとされる。時間が経っても肉の鮮度が保たれやすいと語られ、しゃぶしゃぶなど素材の香りが出やすい料理に向くという。脂の色も白く澄んで見えると紹介される。脂の色も澄んで見え、見た目の印象も軽やかとされる。他の鹿児島産黒豚と並べても香りの違いがわかりやすいと語られる。
どう作るのか
緑茶粉末とさつまいもを加えた専用飼料で育てる豚で、鹿児島県を中心とした農場で飼育されるとされる。茶に含まれるカテキンとビタミンEの抗酸化作用が、肉の鮮度維持と臭み軽減につながるという考え方に基づく。飼料の配合には両方の食材の比率にも工夫があるという。飼料の配合は生産農場ごとに管理され、基準を満たすことが求められているという。出荷前には抜き取りでの確認も行われるとされる。
なぜこの形になったのか
鹿児島は茶とさつまいもの両方の産地であり、この豚はその二つを飼料として組み合わせている点に土地の特徴が表れているとされる。同じ鹿児島の黒豚がさつまいもの甘みで語られるのに対し、茶美豚は抗酸化という機能面で個性を出そうとした銘柄と読める。特産品を飼料として組み合わせる発想は、鹿児島の他の畜産にも見られる共通の工夫と重なるとされる。
食べに行く前に
同じ系統の料理
この土地の食材と料理
同じ鹿児島県
- 油ゾーメン豚肉とそうめんをだし汁ごと炒め、油と出汁を乳化させてまとわせる奄美地域の一皿。小麦を育てない奄美でそうめんが根づいた経緯は定かでないが、八月踊りなど人が集まる行事に欠かせない。
- あくまき灰汁に浸したもち米を孟宗竹の皮で包み、灰汁水で数時間煮こむ端午の節句の餅菓子。西郷隆盛も戦陣食として食べたと伝わり、灰汁のアルカリ性が雑菌の繁殖を抑え、高温多湿の鹿児島で長期保存を可能にした。
- 奄美黒糖焼酎鹿児島県の奄美群島だけで製造が許されている黒糖焼酎。サトウキビの栽培が盛んなこの島々ならではの甘い香りを持つとされ、約30の蔵元が米麹を使う酒税法上の条件を守りながら個性を競っているという。
- 豚骨野菜大きく切った骨付き豚肉とツワブキ、大根、里芋の在来種コシャマンを大鍋で煮こむ、奄美地域の大晦日に欠かせない料理。別名ウァンフィネヤッセといい、島豚を余さず食べ尽くす知恵の一皿とされる。
- 豚汁豚肉と大根、里芋などを煮こむ味噌汁で、飼育頭数の多い鹿児島の豚と、麹が多く甘みの強い麦味噌を合わせてつくる。冬に体を温める一椀として、家庭でも給食でも広く親しまれている。
- 豚味噌ゆでた豚肉を味噌や砂糖と混ぜ合わせてつくる常備菜。奄美地域では落花生やカツオ節も加える。年に一度しめる島豚を余さず食べるため、保存のきく料理として塩漬けなどとともに生まれたと伝わる。