麺 ── うどん
年明けうどん
Toshiake Udon
白いうどんに梅干しやイクラ、紅しょうがなど紅い食材を添え、1月15日までに食べる新しい麺食行事。さぬきうどん振興協議会が、太く長いうどんの縁起にちなんで広めた取り組みだという。
- 発祥: 香川県
- 東京から西へ約540km
何でできているか
白いうどんに、紅いあん餅やエビ、イクラ、梅干し、かまぼこ、紅しょうがなど赤い食材を添えて食べる、紅白を意識したうどん。太くて長いうどんは古くから長寿を祈る縁起物とされ、そこに赤い彩りを添えることで、新年を祝う華やかな一杯になる。使う赤い食材に決まりはなく、家庭や店ごとにさまざまな組み合わせが楽しまれているという。香川県のさぬきうどん振興協議会が、新たな麺食文化の普及を目的に提案した習慣とされる。
どう作るのか
白く仕上げたうどんに、梅干しやにんじん、イクラなど好みの赤い食材をトッピングとして添える。紅いあん餅を具材にしたうどんも見られるという。1月15日までに食べることで、その年一年の幸せを願う縁起担ぎとされる。具材の組み合わせに決まりはなく、家庭ごとに自由に工夫できる点が特徴とされ、白いうどんに赤を一色添えるだけで見た目が引き締まるという。
なぜこの形になったのか
讃岐うどんは、降水量が少なく米作りに向かなかった讃岐地域で、米の代わりとなる麦を使ったうどんが発展してきたと伝わる。良質な小麦といりこが手に入りやすかったことも、うどん文化が根づいた背景と考えられる。太く長いうどんが長寿を願う縁起物とされてきたことに、新年らしい紅白の彩りを重ねることで、うどん文化の土地ならではの新年行事として定着したようだ。
食べに行く前に
同じ系統の料理
この土地の食材と料理
同じ香川県
- アジの三杯焦げ目をつけて焼いたアジを、唐辛子や刻みしょうがを効かせた三杯酢に漬ける。酢が骨をやわらげ丸ごと食べられるようにする工夫で、小アジが出回る瀬戸内の夏祭りの酒肴として親しまれてきたという。
- あんもち雑煮煮干し出汁に大根と金時人参、あん入りの丸餅を煮て、最後に白味噌を溶き入れる正月の雑煮。江戸期に貴重だった砂糖を使い切る一年一度のごちそうとして始まったと伝わる。
- えびみそ汁殻ごとすりつぶした小エビを米のとぎ汁でのばし、白味噌と豆腐を加えて煮る汁物。三豊市豊中町の宇賀神社で約300年続くどぶろく祭りに、神事の振る舞い料理として添えられてきたという。
- はげ団子収穫したての小麦粉でつくった団子を、小豆であんをまぶした素朴な菓子。梅雨明けの節目にあたる半夏生(7月2日ごろ)に農作業をねぎらってつくり、神仏に供えて家族で食べる。
- いかなご醤油イカナゴを塩とともに半年以上発酵させて造る魚醤で、香川県高松市庵治町が主産地とされる。一時は姿を消したが1998年頃に地元有志の手で復活したと伝わり、日本三大魚醤の一つに数えられる。
- いもたこ瀬戸内海でとれるタコと里芋を、だしと調味料でともに煮付けたシンプルな一品。かつては正月や婚礼などのハレの日のごちそうだったが、今は日常の惣菜としてよくつくられるという。