麺 ── うどん
耳うどん
Mimi Udon
栃木県佐野市仙波町などに伝わる正月料理。うどん生地を鬼の耳に見立てて折りたたみ、一年間悪いことが聞こえないようにとの願いが込められている。
- 発祥: 栃木県佐野市仙波町
- 東京から北へ約80km
栃木県佐野市仙波町
何でできているか
小麦粉と水だけでこね、塩を使わない生地を薄く延ばして小さく折りたたんだ、耳の形をした一口大のうどん。かつお節でとっただしに大根、にんじん、里芋、ごぼうなどの根菜を刻んで入れ、しょうゆとみりんで味を調えた汁の中で軽く煮る。もちもちとやわらかく、汁を吸ってほろりと崩れる食感で、根菜の甘みがだしに溶け出しているのも感じられる。汁の醤油の香りがふわりと立ちのぼり、根菜の甘みとやさしく調和する。
どう作るのか
普通のうどんは塩を入れてこねてコシを出すが、耳うどんはあえて塩を抜き、生地をやわらかいまま仕上げる。2〜3時間ほど寝かせた生地をマッチ箱ほどの大きさの長方形に薄く切り分け、二つ折りにして両端をつまんで閉じ、耳のような形に仕上げてから熱湯で下茹でする。根菜を煮た醤油だしに茹で上がった生地を入れ、香りが立つ程度にひと煮立ちさせて仕上げる。
なぜこの形になったのか
正月に食べる行事食で、鬼の耳に見立てた形には「一年間悪いことを聞かずに済むように」との願いが込められていると伝わる。食べる前に耳に当てて「いい耳聞け」ととなえる風習も残るという。塩を抜いた生地はやわらかく、薄く延ばして小さく折りたためるため、子どもでも扱いやすく、この縁起の形を作りやすいという理にもかなっている。
食べに行く前に
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