麺 ── うどん
ちたけうどん
Chitake Udon
栃木県で盆の頃に食べられる、ちたけ(乳茸)となすを炒めただし汁にうどんを入れる料理という。盆行事で打たれるうどんと、夏にだけ採れるきのこが重なって生まれた一杯とされる。
- 発祥: 栃木県
- 東京から北へ約100km
系譜
ちたけうどんかてそば
何でできているか
主材料はちたけ(乳茸)となす、うどんである。ちたけは裂くと白い汁が出るきのこで香りが強く、なすとの相性がよいとされる。炒めただし汁にはちたけの風味が溶け出し、うどんにかけると香ばしさが麺全体に回るという。夏にしか出会えない、季節限定の一杯とされ、なすの甘みがちたけの風味をいっそう引き立てるという味わいである。
どう作るのか
土を落としたちたけとなすを油で炒め、香りが立ったところにだし汁と調味料を加えて軽く煮る。丼に入れたうどんにこの汁をかけ、薬味のねぎをのせて仕上げる。うどんの代わりにそばで作ることもあり、「ちたけうどん(そば)」と併記されることもあるという。汁ごと味わうことで香りを余さず楽しめるとされ、家庭によって濃さの好みが違うという。
なぜこの形になったのか
麦作が盛んな栃木県では、盆の行事に挽きたての小麦粉でうどんを打つ習わしがあったと伝わる。ちたけは秋のきのこに先立って8月頃にだけ生える希少なきのこで、盆の時期に採れることから、うどんのだし汁として使われるようになったとされる。里山の管理が進んだ時代の恵みが、盆の食卓にそのまま重なったともいえる。近年は自然環境の変化により収穫量そのものの減少が課題になっているという。
食べに行く前に
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兄弟
同じ栃木県
- 揚げまき湯波の煮物生ゆばを重ねて棒状に巻き、輪切りにして油で揚げた「揚げまき湯波」を、薄味でじっくり煮た日光の郷土料理。表面が波打つ日光ゆばの技法を生かし、正月や祝いの席にも欠かせない。
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