ITADAKI ATLAS

甘味

甘露梅

Kanrobai

梅の里として知られる越生町に伝わる梅の菓子。あく抜きした青梅を砂糖漬けにし、梅酢に漬けた赤じそで包んで冷蔵庫でひと月ほど寝かせる、手間のかかる一品。南北朝時代からの梅栽培の歴史を持つ。

  • 発祥: 埼玉県越生町
  • 東京から北西へ約50km
埼玉県越生町

系譜

何でできているか

種を抜いた青梅を赤じそで包み、砂糖と梅のシロップに漬け込んだ菓子とされる。青梅特有のさわやかな酸味に赤じその香りと砂糖の甘みが重なり、カリカリとした食感が残る上品な味わいだという。一粒ごとに梅の香りがふわりと立ち上るという。見た目にも赤じその彩りが美しく、贈答品としても喜ばれてきたという。口に含むと梅の酸味がまず広がり、後から赤じその風味が追いかけてくるという。

どう作るのか

青梅を水に長時間浸してあくを抜き、種を取って砂糖漬けにする。赤じその葉を梅酢に漬けてから梅を包み、砂糖と梅のシロップでさらに漬け込む。出たシロップは水で薄めて飲むこともあると伝わる。漬け込む期間で酸味と甘みの加減が変わるという。赤じそを巻く際は梅の形を崩さないよう丁寧に扱うのがこつと伝わる。冷蔵庫でひと月ほど寝かせることで、味がまろやかになじむと伝わる。

なぜこの形になったのか

良質な梅の産地として知られる越生町では、南北朝時代に持ち込まれた梅の木が広く植えられ、栽培が重ねられてきたとされる。梅がまだ硬いカリカリとした時季にのみ仕込める、収穫期限定の手仕事として受け継がれてきた菓子だという。各家庭で少しずつ違う仕立てがあると伝わる。収穫期を逃すと仕込めない、季節限定ならではの贅沢な手仕事として受け継がれているという。

食べに行く前に

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