ITADAKI ATLAS

甘味

まゆ玉

Mayudama

米粉やひえの粉を丸め、繭に見立てて木の枝に飾ってから、どんど焼きで焼いて食べる小正月の行事食。養蚕業が盛んだった群馬らしく、繭の豊作を願う祈りが込められている。

  • 発祥: 群馬県
  • 東京から北西へ約100km
群馬県

系譜

何でできているか

米粉やひえの粉、とうもろこしの粉を丸めてゆでた団子とされる。繭の形に似せて丸く仕上げられ、焼くと香ばしさが増し、きな粉や砂糖をまぶして食べるとほのかな甘さの中に穀物の素朴な風味が広がるという。行事に合わせて作られる団子であるため、すぐに食べずにいったん供える習慣が根づいているのも特徴だという。見た目の愛らしさもあいまって、子どもから大人まで親しまれてきた行事のお菓子だという。

どう作るのか

米粉やひえの粉を湯で溶いてこね、丸めてからゆでる。小正月の行事では木の枝に花に見立てて飾った後、どんど焼きで焼いたり、神棚に供えてから砂糖やきな粉をつけて食べたりする。小豆がゆに加える食べ方もあると伝わる。2月の初午には16個のまゆ玉を作り、神棚や井戸などに供えて養蚕の豊作を願う風習も伝わっている。

なぜこの形になったのか

養蚕業が盛んだった群馬では、繭を大切にする気持ちから、その形を模した団子が行事食として作られてきたという。小正月に枝に飾って豊作を願い、翌日に焼いて食べると病を避けられるとされるなど、養蚕の繁栄を祈る風習と深く結びついてきた料理とされる。群馬ではオリジナルの蚕品種を使った絹の生産など、養蚕業を継承する取り組みが今も続けられているという。

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