ITADAKI ATLAS

魚介 ── 貝・甲殻類・イカタコ

コウイカ

Sumi Ika

胴の中に石灰質の甲を持つイカ。加熱しても硬くなりにくく、もっちりとした厚みのある食感と上品な甘みが持ち味で、寿司や炒め物、墨を使った料理でも好まれる。冬から春にかけて旨みが増すとされる。

  • イカ・タコ

系譜

何でできているか

コウイカの背には石灰質の甲が埋まっていて、これが軟骨の代わりに体を支えている。外套長は大きくても18cmほど、体重600g前後の中型のイカで、黒褐色の帯状の斑が横に走り、ひれの付け根には銀色の帯が浮かぶ。イカの仲間の中では厚みのある身が特徴で、加熱してももっちりとした弾力を保ったまま硬くならず、噛むほどに上品な甘みがにじむ。寿司や炒め物のほか、墨を使った料理にも向く旨みの濃さがある。

どう作るのか

底曳網や刺し網に混じって揚がるほか、産卵期に接岸する大型個体だけを狙う「いかかご漁」が知られ、有明海の島原湾などでは特に重要な漁法とされる。水温10〜15度前後、海底の塩分濃度が33〜34パーミル台で安定した海域で水揚げがよいとされ、水深10〜100mほどの砂泥質の海底に暮らす個体が狙われる。内湾の岩礁や海藻に卵を産みつける春の習性も、漁の組み立てに利用されている。

なぜこの形になったのか

早春から初夏にかけて内湾の岩礁や海藻に産卵のため寄ってくる性質から、遠浅で藻場が広がる瀬戸内海は絶好の産卵場とされる。餌となる小魚やエビが豊富な内湾の穏やかな海況が、厚みのある身を育てる条件になっているとみられ、岡山など瀬戸内沿岸で漁が盛んな理由の一つと考えられている。産卵を控えた4〜5月ごろの個体がとりわけ旬とされるのも、この海域の環境と結びついている。

食べに行く前に

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