甘味
ばらっぱまんじゅう
Barappa Manju
収穫したばかりの小麦を挽いた生地にあんを包み、サルトリイバラ(ばらっぱ)の葉を下に敷いて蒸す北総地域の饅頭。夏祭りやお盆に人が集まると材料を持ち寄ってつくられてきたと伝わる。
- 発祥: 千葉県
- 東京から東へ約30km
系譜
ばらっぱまんじゅうヤンゴメ
何でできているか
小麦粉の皮であんを包み、サルトリイバラの葉を下に敷いて蒸したまんじゅうだという。葉の香りがほんのりと移り、素朴な甘さのあんと合わさって夏らしい涼やかな味わいになる。丸くつるりとした葉がまんじゅうを包むのに適しており、夏祭りやお盆などのハレの日に古くから各家庭でつくり継がれてきた、涼を呼ぶ素朴な菓子とされる。
どう作るのか
小麦粉にふくらし粉と砂糖を混ぜてふるい、水を少しずつ加えて耳たぶほどの柔らかさになるまでこねる。生地を分けて手のひらで広げ、丸めたあんを包んで形をととのえたら、塩漬けにしておいた葉の上にのせて蒸し器で蒸す。あんにはさつまいもやかぼちゃを使うこともあり、家庭によって具材にも少しずつ違いが見られるという。
なぜこの形になったのか
麦の刈り入れが終わったころに挽いた小麦粉を使ってつくられたことに由来すると伝わる。蒸す際にくっつかないよう、丸くつるつるとした葉を器代わりに敷く工夫が根づいたとされる。人が集まる夏祭りやお盆に、材料を持ち寄ってつくる風習とともに、地域の家庭に代々受け継がれ、今もなお大切につくり続けられているという。
食べに行く前に
同じ系統の料理
この土地の食材と料理
兄弟
同じ千葉県
- アリランラーメン千葉県長柄町の峠にある一軒から始まったと伝わるラーメン。朝鮮半島の伝説の峠にちなんで名づけられたといい、たっぷりの玉ねぎと豚肉の甘みが溶け込んだ醤油スープに、自家製ラー油とすりおろしニンニクでコクと辛みを重ねる。
- いわしの卯の花漬け酢でしめた背黒イワシを、甘酢で炒ったおからと人参、しょうがとともに漬け込む保存食。おからの白さを卯の花に見立てて名がつき、型崩れや酸化を防ぐ効果もあるとされ、正月のお節や日々の常備食として親しまれてきた。
- 落花生味噌市場に出回らない規格外の落花生を、味噌や砂糖と合わせて炒りつける常備菜。今ほど食料が豊かでなかった時代、農家が余った落花生を無駄にしない工夫から生まれたと伝わる。
- すみつかれ鬼おろしで粗くおろした大根と人参を、節分の豆や酒かすと一緒に煮た料理。栃木県から伝わったとされ、2月最初の午の日にお稲荷様へ供えてから食べる。茨城や埼玉にも同じ名の郷土料理が伝わっている。
- ゆで落花生掘りたての生の落花生をさやごと塩水でゆでる、千葉の産地ならではの季節の味。生の落花生は収穫後すぐに硬くなり出すため、掘りたてをすぐゆでないとおいしくならないという。
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