惣菜
すみつかれ
Sumitsukare
鬼おろしで粗くおろした大根と人参を、節分の豆や酒かすと一緒に煮た料理。栃木県から伝わったとされ、2月最初の午の日にお稲荷様へ供えてから食べる。茨城や埼玉にも同じ名の郷土料理が伝わっている。
- 発祥: 千葉県野田市
- 東京から北へ約30km
千葉県野田市
何でできているか
鬼おろし器で粗くおろした大根と人参を、節分の炒り大豆や酒かすとともに煮込んだ料理だという。粗い口当たりの大根と人参に酒かすの香りが溶け込み、素朴でどこか力強い味わいになる。初午の日に小豆ご飯とともにお稲荷様へ供える、行事色の濃い一皿として今も受け継がれ、地域によって呼び名も材料も少しずつ異なっている。
どう作るのか
大根と人参を鬼おろし器で粗くおろし、鍋でそのまま煮る。煮立ったところへ皮をむいた炒り大豆を加え、砂糖や醤油、みりんで味をととのえる。くずした豆腐と千切りの油揚げ、細かくした酒かすを加え、数時間弱火でじっくりと煮込んで味をなじませ、冷めてもおいしくいただけるように仕上げ、日を置くほど味がまとまっていく。
なぜこの形になったのか
節分に残った炒り大豆を無駄にしないための料理として広まったと伝わる。ふつうのおろし金ではなく粗くおろせる鬼おろし器を使うのは、大根や人参の食感を残して煮崩れを防ぐためとされる。旧暦で年の変わり目にあたる節分に、邪気払いの願いを込めてつくられてきた料理で、地域ごとに呼び名や材料の配合が少しずつ異なる。
食べに行く前に
同じ系統の料理
この土地の食材と料理
同じ千葉県
- アリランラーメン千葉県長柄町の峠にある一軒から始まったと伝わるラーメン。朝鮮半島の伝説の峠にちなんで名づけられたといい、たっぷりの玉ねぎと豚肉の甘みが溶け込んだ醤油スープに、自家製ラー油とすりおろしニンニクでコクと辛みを重ねる。
- ばらっぱまんじゅう収穫したばかりの小麦を挽いた生地にあんを包み、サルトリイバラ(ばらっぱ)の葉を下に敷いて蒸す北総地域の饅頭。夏祭りやお盆に人が集まると材料を持ち寄ってつくられてきたと伝わる。
- いわしの卯の花漬け酢でしめた背黒イワシを、甘酢で炒ったおからと人参、しょうがとともに漬け込む保存食。おからの白さを卯の花に見立てて名がつき、型崩れや酸化を防ぐ効果もあるとされ、正月のお節や日々の常備食として親しまれてきた。
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