酒 ── 日本酒
新潟の酒
Niigata no Sake
豪雪地帯として知られる新潟県の酒。冬の農閑期に酒造りへ出稼ぎに出た越後杜氏の系譜が各地に技術を広め、県内では成人一人当たりの清酒消費量が全国で最も多いとされる、酒どころとして知られる土地。
- 発祥: 新潟県
- 東京から北へ約260km
何でできているか
新潟は日本有数の豪雪地帯で、冬になると雪に閉ざされる気候が酒造りの土台になってきたとされる。酒どころとしての存在感が古くから育まれてきたといい、淡麗辛口という言葉で語られる酒質の土台になっているとされる。
どう作るのか
米の収穫を終えた冬、雪に閉ざされて畑仕事も漁もできなくなった集落の農民が、関八州や尾張など各地の酒どころへ酒造りの出稼ぎに出たのが越後杜氏の始まりと伝わる。寺泊野積や越路、小千谷、柿崎、吉川など複数の地域から杜氏を輩出し、各地の酒質向上を支えたとされ、雪解け水による軟水も低温発酵に向いていたと伝わる。
なぜこの形になったのか
土地が乏しく夏場の耕作だけでは暮らしが立たなかった農民が、冬の副収入を求めて集団で酒どころへ出稼ぎに行ったことが、越後杜氏という技術集団を形づくったとされる。一時は日本最大規模の杜氏集団だったと伝わり、今も南部杜氏に次ぐ大きな杜氏集団として、県内外の酒造りを支えているといい、その技術が淡麗辛口という県全体の個性につながったとされ、今も県内の多くの蔵にその流れが息づいているといい、雪解け水の清らかさも支えになっているという。
食べに行く前に
同じ系統の料理
この土地の食材と料理
同じ新潟県
- あんぼ米粉の生地であん餅や漬け菜、なすなどの具を包んで蒸す中越地域の郷土料理。小麦が育ちにくく米どころだった土地柄から、長野の「おやき」に似ながらも皮に米粉を使うのが特徴とされる。
- 越後味噌精白した丸米を使うため麹粒が味噌の中に浮いて見えることから「浮麹味噌」とも呼ばれる、新潟県の赤色辛口味噌。上越・中越・下越・佐渡それぞれで気候風土に応じた作り方の違いがあるとされる。
- ふぐの子の粕漬けゴマフグの卵巣を2年以上塩蔵したのち佐渡の酒粕で長期熟成させる珍味。ふぐ調理師免許を持つ者が処理したものだけが出回り、江戸時代から佐渡でつくられてきたと伝わる。
- ふかしなす巾着なすを半分に切って蒸し、冷やしてからし醤油や生姜醤油で食べる新潟の郷土料理。なすの生産量が全国有数の新潟で、体を冷やす夏の一品として親しまれてきたと伝わる。
- へぎそば新潟県小千谷市で、織物の糸を糊付けする海藻「布海苔」をつなぎに使い始めたそば。「へぎ」と呼ばれる木箱に一口ずつ盛り付ける。
- 冷やし汁みそ仕立てだし汁を味噌でのばし、きゅうりや青じそを刻んで加える中越地方の冷たい汁物。夏に食欲が落ちても食べやすいよう工夫された料理で、そのままでもごはんや麺にかけても食べられると伝わる。