練り物・豆腐・こんにゃく ── 練り物
かに風味かまぼこ
Kani Kamaboko
すり身にアルギン酸などを加え、カニ肉に似せた繊維状に仕立てた練り物。1972年に石川県七尾市のスギヨが世界で初めて発売し、今や世界的な輸出品とされる。焼き色をつけた「刻みタイプ」など、より本物に近い製品も登場したという。
- 発祥: 石川県七尾市
- 東京から北西へ約290km
石川県七尾市
系譜
かに風味かまぼこ
何でできているか
白身魚のすり身にアルギン酸ナトリウムなどを加え、カニの脚肉に似せた繊維状に仕立てた練り物。表面は天然色素で赤く色づけされ、見た目も食感もカニの脚に近づけているのが特徴とされる。すり身とは思えない繊維の細さと、糸を束ねたような断面が本物らしさを演出しているという。本物のカニ肉と混ぜて売られることもあり、価格を抑えつつ風味を補う使われ方もされているという。
どう作るのか
すり身を薄いシート状にしてから細く裂き、アルギン酸ナトリウムの溶液で繊維をまとめてカニの脚のような形に固める。この技術はもともと昆布の成分から人工クラゲを作ろうとした際の失敗作から思いついたと伝わる。焼き色をつける工程を加えたものは「刻みタイプ」と呼ばれ、より本物に近い食感を再現しているとされる。繊維の太さや着色の濃さを変えることで、ズワイガニ風・タラバガニ風など複数の商品展開があるとされる。
なぜこの形になったのか
1972年、石川県七尾市の練り物メーカー・スギヨが世界で初めてかに風味かまぼこを発売したとされる。すり身を安く手に入りやすい形で高級食材に似せて売るという発想が当たり、輸出を通じて世界中に広まり、現在は欧州を中心に年間50万トンが消費されているという。開発の裏には、うまくいかなかった実験からヒントを得るという偶然の発見があったと伝わる。
食べに行く前に
同じ系統の料理
この土地の食材と料理
同じ石川県
- あいまぜ能登の赤土で育つ大根や人参などの根菜を細く刻み、油揚げとともに煎り煮にする。正月やハレの日に作り置きされてきたとされ、使う野菜は土地ごとに違い見た目や味に地域性が出る。
- べか鍋ぬか漬けにしたイワシ(コンカイワシ)を、白菜やきのこと酒粕で煮込む能登の冬鍋。冷蔵技術のない時代の保存食が発祥とされ、大衆魚だったことから「今日も食べっか」が名の由来ともいわれる。
- 大根ずし大根と身欠きニシンを米麹で漬け込む、加賀地方の発酵ずし。北前船が運んだニシンが庶民の手に届いたことで根づいたとされ、かぶらずしと並んで石川の正月に欠かせない、酸味の穏やかな発酵の味として親しまれている。
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- 五色生菓子太陽・月・山・海・里に見立てた五種の餅や饅頭を菓器に詰める、金沢の婚礼菓子。加賀藩主に輿入れした珠姫のために献上されたのが始まりと伝わり、いまも祝いの返礼として配られる。
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