肉 ── 地鶏
伊勢赤どり
Ise Akadori
フランス産の赤鶏「レッドブロー」を導入して開発されたとされる銘柄鶏で、開放鶏舎で運動させながら通常より長い70〜75日ほど飼育するという。地域団体商標にも登録されている。
- 発祥: 三重県伊勢市
- 東京から南西へ約310km
三重県伊勢市
何でできているか
フランス系赤鶏らしい引き締まった肉質で、脂は控えめながら旨みが濃いとされる。開放鶏舎で運動させて育てるため、身がしまり、焼いても縮みにくいという。噛むほどに赤身らしい濃厚な風味が広がるとされる。焼き鳥にすると赤身の締まりと脂の軽さの対比が楽しめ、冷めても硬くなりにくいとされる。皮はパリッと香ばしく、身は締まって歯切れが良いとされる。
どう作るのか
フランス産の赤鶏「レッドブロー」を導入して開発されたとされる銘柄鶏で、開放鶏舎で運動させながら通常より長い70〜75日ほど飼育するという。地域団体商標にも登録されている。輸入した種鶏をもとに、国内での飼育に適した形へ調整が重ねられたとされる。開放鶏舎での飼育は天候や季節の影響を受けやすく、管理には細やかな気配りが必要とされるという。
なぜこの形になったのか
伊勢は古くから神宮への参詣客でにぎわい、もてなしの食文化が発達してきた土地とされる。海外の血統を取り入れてでも質の高い鶏を用意しようとした姿勢には、参宮客をもてなす土地としての矜持が重なっているとも読める。地域団体商標の登録も、その品質への自信の表れとされる。伊勢神宮への参拝客をもてなす食文化の延長線上に、この銘柄鶏の開発があったとも読み取れる。
同じ系統の料理
この土地の食材と料理
対比
同じ三重県
- あほだき味や匂いが落ちてきた古漬けのたくあんを塩抜きし、醤油だれで炊き直す北勢地域の常備菜。美味しい時期を過ぎてから食べる「あほなことをしている」との自嘲めいた名の由来が伝わる、食品を無駄にしない知恵の料理。
- あらめ巻き水で戻したアラメ(褐藻の一種)でイワシやサンマを幾重にも巻き、醤油と砂糖で煮付けた鳥羽の郷土料理。伊勢神宮にも献上されてきたアラメを使い、地域によって巻く魚が変わると伝わる。
- 盆汁ごぼうやなす、かぼちゃなど旬の野菜をたっぷり煮込んだ味噌汁。お盆に殺生を避ける禅宗の教えから、かつお節や煮干しのだしを使わず、油揚げと具材の多さで旨みを出すのが特徴とされる。
- 茶粥ほうじ茶などを煎じた茶袋の湯に米を入れて炊いたお粥。耕地が少なく米が貴重だった伊賀地域で、水の量を増やして米を節約する工夫から生まれたとされ、夏は冷やして食べる家庭もあるという。
- ちゃつ大根や人参、れんこん、昆布、油揚げを千切りにし、酢と砂糖で煮た朝日町の料理。精進料理を盛った朱漆塗りの器「ちゃつ」に由来する名とされ、白く仕上げるため醤油を使わないのが特徴という。
- ふき俵大豆を炊き込んだご飯をふきの葉で米俵のかたちに包んだ伊賀地域の行事食。田植えの際、田の神に豊作を祈って供えるほか、農作業の合間の携帯食としても食べられてきたと伝わる。