鍋・汁もの
たまごふわふわ
Tamago Fuwafuwa
卵とだし汁だけでつくる、ふわりと泡立てた食感のすまし汁。江戸時代の紀行文「仙台下向日記」に、袋井宿の本陣で宿泊客の朝食に出されたという記述が残ると伝わり、観光協会が再現・復活させたとされる。
- 発祥: 静岡県袋井市
- 東京から南西へ約200km
静岡県袋井市
系譜
たまごふわふわ安倍川もち
何でできているか
たまごふわふわは、卵とだし汁だけでつくる、ふわりと泡立てたすまし汁。江戸時代の紀行文「仙台下向日記」に、袋井宿の大田脇本陣で宿泊客の朝食に出されたという記述が残ると伝わる料理を、袋井市観光協会が地元の新名物として再現・復活させたものだという。材料はシンプルながら、泡のような軽い食感が持ち味とされる。
どう作るのか
だし汁に塩、薄口醤油、こしょうを加えてすまし汁をつくり、2つに分ける。一方は鍋にふたをして火にかけ、もう一方には卵とみりんを加えて、泡立て器でクリーム状になるまでよく混ぜる。煮立ったすまし汁の火を止め、泡立てた卵を一気に流し込み、ふたをして蒸らして仕上げる。市内の飲食店では、独自にアレンジしたメニューとして提供されることもあるという。
なぜこの形になったのか
袋井宿は東海道の宿場町で、江戸時代の旅人をもてなす朝食としてこの料理が出されていたと伝わる。長らく忘れられていたものを、袋井市観光協会がだれでもつくれるようパンフレットにまとめて復活させたとされ、市内の飲食店でも提供されるようになり、地元の新しい名物として親しまれているという。レシピが公開されているため、家庭でも気軽につくれるとされる。
食べに行く前に
同じ系統の料理
この土地の食材と料理
同じ静岡県
- ぼくめし蒸したウナギとささがきごぼうを煮て、炊きたてのごはんに混ぜ込む。太すぎて売り物にならなかったウナギを養鰻場の「木杭(ぼっくい)」でまかない飯にしたのが名の由来と伝わる、大井川流域の混ぜごはん。
- フジキンカ静岡県が育成した系統豚「フジロック」に、中国浙江省原産の希少品種・金華豚を掛け合わせて作出した、静岡県だけの豚。金華豚のやわらかな肉質とフジロック譲りの霜降りを併せ持つとされる。
- 藤枝朝ラーメン朝からラーメンを食べる習慣。温かい一杯と冷たい一杯をセットで頼む型がある。
- 富士宮やきそば戦後、富士宮市内の駄菓子屋やお好み焼き店で子ども向けのおやつとして広まった。コシの強い蒸し麺、ラードを搾った後の「肉かす」、いわしの削り粉「だし粉」の3点が土地の型を作っている。
- がわ生のカツオをたたき、きゅうりや梅干し、青しそとともに味噌で溶いた冷たい汁。カツオ漁に出た漁師が船上で氷水に味噌を溶くとき「ガワガワ」と音がしたことが名の由来と伝わる、夏の漁師めしだったとされる。