鍋・汁もの
かぶ雑煮
Kabu Zoni
丸もちとかぶ、三つ葉を具にした澄まし仕立ての雑煮。焼かずに餅を入れるため汁にとろみがつくのが特徴で、細く結んだするめを加えて香りを添える地域もあると、萩地域を中心に伝わる。
- 発祥: 山口県
- 東京から西へ約770km
何でできているか
丸もちとかぶ、三つ葉を具にした澄まし仕立てのお雑煮で、萩市を中心に県内全域で親しまれている一杯になっている。餅を焼かずに入れるため汁にほんのりとろみがつくのが特徴で、細く結んだするめを加えると香りと見た目が良くなるという。かぶのやわらかな甘みとするめのうまみが澄んだだしに溶け込み、正月の食卓を彩る一杯になっている。
どう作るのか
水に煮干しを入れて弱火で10分ほど煮出し、だしをとる。かぶは大きめのいちょう切りに、昆布とするめは千切りにしておく。かぶとするめをだしに加え、やわらかくなるまで煮てからしょうゆで味をととのえる。丸もちを加えてやわらかくなるまで煮て、椀に盛り三つ葉をあしらう。だしを煮立たせすぎると餅が溶けてしまうため、火加減に気をつけるという。阿武町ではかぶの葉を加えることもあると伝わる。
なぜこの形になったのか
お雑煮は東日本で角餅を焼いて使い、西日本で丸餅を煮て使う傾向があるなど地域色が強く、山口県でも丸もちのすまし汁仕立てが定着したとみられる。萩地域ではかつて年末の餅つきが男性の役目とされ、家庭の男性がもち米を蒸して餅をつき、女性が正月の準備を整える分担があったと伝わる。ついた餅は神仏に供えたのち、雑煮として食卓を彩ってきたという。
食べに行く前に
同じ系統の料理
この土地の食材と料理
同じ山口県
- チキンチキンごぼう一口大の鶏の唐揚げと素揚げごぼうを甘辛いたれで絡める学校給食発の一皿。1995年ごろ、家庭のレシピを募って栄養教諭が考案したとされ、口ずさみやすい名前とともに県民食として広まったと伝わる。
- ちしゃなます下関の伝統野菜「かきちしゃ」をちぎり、酢みそやほぐした焼き魚、しらすであえる料理。関ヶ原の戦い後、困窮した毛利の人々が考案したと伝わり、「ちしゃもみ」の名でも親しまれている。
- 長州黒かしわ山口・島根両県原産で国の天然記念物とされる黒柏鶏の血を生かして山口県の試験場が開発した地鶏をもとに、養鶏場が仕上げて名付けたとされる。80〜100日ほど平飼いで育てられるという。
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- ふく刺し透けるほど薄く切ったふぐの刺身を菊の花のように盛り付ける下関の一皿。福を呼ぶ意味で「ふぐ」を「ふく」と呼び、ポン酢と薬味で食す。明治21年、下関でのみふぐ食が解禁されたのが始まりと伝わる。
- ごぼう巻きかまぼこ作りで残るエソの皮をごぼうに巻きつけ、たれにつけて焼く萩の一品。焼き抜きかまぼこの高級魚エソを使うため、水産加工会社がかまぼこと一緒に作ることが多く、祭りや花見の弁当に欠かせないと伝わる。