生食
ふく刺し
Fuku Sashi
透けるほど薄く切ったふぐの刺身を菊の花のように盛り付ける下関の一皿。福を呼ぶ意味で「ふぐ」を「ふく」と呼び、ポン酢と薬味で食す。明治21年、下関でのみふぐ食が解禁されたのが始まりと伝わる。
- 発祥: 山口県
- 東京から西へ約830km
系譜
ふく刺しふぐの唐揚げ
何でできているか
透けるほど薄く切ったふぐの刺身を、菊の花のように器いっぱいに盛りつける下関の一皿になっている。あさつきやもみじおろしなどの薬味を添え、柑橘としょうゆを合わせたポン酢でいただくと、身の淡泊な甘みと歯ごたえのある食感が引き立つという。地元では「福を呼ぶ」との語呂合わせから「ふく」と呼び、菊のほか鶴の形に盛る「鶴盛り」など、盛りつけにも工夫が凝らされている。
どう作るのか
ふぐをさばいて骨や皮を取り除き、身を薄く削ぐように切り分けて皿の上に並べる。あさつきやもみじおろしなどの薬味を添え、ポンカンやだいだいなどの柑橘としょうゆを合わせたポン酢でいただく。ふぐは種類によって卵巣や肝臓に毒を持つため、免許を取得した調理師だけがさばくことができ、免許の呼び名や試験内容は都道府県ごとに異なるという。
なぜこの形になったのか
かつて兵士がふぐを食べて命を落としたことから食用が禁じられていた時期があったが、その後山口県内で先んじて食用が認められるようになったと伝わる。ふぐ漁で広く使われる延縄漁が県内で生まれ、長い年月をかけて改良を重ねられたことも、下関がふぐの一大産地として知られるようになった背景とみられる。一般の家庭でも古くから味噌汁の具などに使われてきたという。
食べに行く前に
同じ系統の料理
この土地の食材と料理
同じ山口県
- チキンチキンごぼう一口大の鶏の唐揚げと素揚げごぼうを甘辛いたれで絡める学校給食発の一皿。1995年ごろ、家庭のレシピを募って栄養教諭が考案したとされ、口ずさみやすい名前とともに県民食として広まったと伝わる。
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- 長州黒かしわ山口・島根両県原産で国の天然記念物とされる黒柏鶏の血を生かして山口県の試験場が開発した地鶏をもとに、養鶏場が仕上げて名付けたとされる。80〜100日ほど平飼いで育てられるという。
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- ぐべ汁磯や防波堤につく直径2〜3センチの笠貝「ぐべ」を出汁と具にした味噌汁。萩港から北へ約45キロの離島・見島で、漁師のみならず沿岸の農家でも古くから食されてきたと伝わる。